【タマリンドスパイス】
【タマリンド】
マメ科の植物で、インドで昔から使われていたのでインディアンデートとも呼びます。
中世にはアラビア人にも人気が出て、ヨーロッパへは十字軍によって運び込まれたと考えられます。イギリスではチューダー王朝に渇きをいやす植物として知られていました。17世紀にはスペイン人によって西インド諸島に運ばれ、以来主要な栽培地のひとつとなっています。利用するのは半乾きのさやをいくつかくっつけた、茶色と白のべとべとした塊です。 普通はブロック状か濃縮ペーストの形で売られています。ホールのさやは、インドの食料品などを扱う店なら置かれていることもあります。インドや南アジアでは、レモン汁やライム汁を使うように酸味を出したいときに使われているようです。魚や鶏肉の料理によく合います。
薬用では、緩効性の下痢になり、インドでは赤痢など腸の病気の薬に処方されています。ビタミンに富み、肝臓や腎臓にもいいとされています。葉は赤や黄色の染料となります。
#スパイス図鑑 57ページより