【怪談】夏だから「浄霊」という話を作ってみた~序章~
まだまだ暑い夏が続きますね!
夏といえば、お祭り!花火!BBQ!
『怪談』
ですよね!!
そんな季節柄に充てられたか、和風ホラー映画の話が頭に降ってきたので、文字起こしの意味で「浄霊」というお話を書くことにします。
浄霊という特殊な力を持った巫女とそれを取材する一人の男性。
その先に何が待ち受けているのか。
まずは序章をお楽しみください。
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~序章~
「ねぇねぇ知ってる?」
「あの自〇で有名な橋で時々鈴の音が聞こえるんだって」
「え、なにそれ怖~い」
「でもあの橋ってフェンスがあって入れないって話だよ」
「あっ、私見てきたから知ってる!確かにフェンスあって入れなかった」
「あ~、でも扉があったかも。もちろんカギは付いてたけどね。」
「そう。でも鈴の音が聞こえた時には扉が開いてるんだって」
「それでね。中に入ると戻ってこれないんだって」
「え~、私そこいつも通るのに嫌だなぁ」
「まぁ、噂だからさ。あまり気にしないでよ。」
夏の夕暮れの校舎。女子生徒たちが怪談話で盛り上がっている。
「でね~。その子がさ~。」
と次の言葉を言いかけた時
(ちり~ん)
「え、今の音なに?」
「鈴の音?」
(ちり~ん)
「私も聞こえた」
(ちり~ん)
(ちり~ん)
「なんか近づいてない?」
(ちり~ん)
「うん、すぐそこまで来てる」
(カツ、カツ、カツ)
生徒たちは息をひそめて教室の扉を見つめている。
(カツ、カツ、カツ)
(ちり~ん)
「扉の前で止まった?」
「シッ!聞こえるでしょ。」
全員が息をのむ。
(ガラガラ)
(ちり~ん)
「きゃーーー!!!」
「おーい、お前らまだ居たのか。」
「なんだ、いきなり叫んで」
「い、いえなんでもありません。」
「もう暗いから早く帰れよー」
「は~い」
「はぁ、びっくりした。あっもうこんな時間。早く帰ろ!」
「ホントだ!帰ろう、帰ろう」
女子生徒たちは足早に校舎を後にする。
そして、誰もいなくなった校舎にいっそう暗闇が落ちる。
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今回はここまで。
次回は第一部をお送りします!