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20241225/サンドリオン

水曜。在宅。

平日も平日ですが、家に友達が来ました。わーい。しかも東海圏から。
来てくれただけでも嬉しいのに、お弁当やルタオのチーズケーキを買ってきてくれました。わーい。

うますぎるぜベイベー。

在宅とはいえちゃんと仕事の日なので、休憩時間くらいしかお話できなかったですが、とても楽しかったです。ちなみに息子は警戒していました。10日前にも立川で会ってるんだよ、君は寝てたけど。

彼がやってきたのは私たちに会うためではなく、声優ユニット・サンドリオンのファイナルライブに参加するためでした。

サンドリオンは、紛れもなく私の人生の一部でした。
知ったのは2019年の夏ごろですね。小山百代さん……もっと正直に言えば、小山百代さんのファンをしていた妻(当時は交際関係ですらない)が入り口でした。

一発でめちゃくちゃ好きになったとは言えない。が、サンドリオンさんというより、小山さんに強く興味を持った。12月にはサンドリオンのライブがあるそうで、そこに行くかは分からないが、小山さんのこともっと知り隊として足を運んでしまうかもしれない。

ヒント:好きな人のこと知り隊が本質……。

そこから、好きな人の好きなものを知りたいという一心で、私は小山さんやサンドリオンに触れていきます。12月にはイベントに初参加しました。

ひとことで言うと「楽しかった」です。これはマジ。ただ、私はドリンクカウンターに片肘ついて見るような斜に構えたオタクなので、一歩引いたところから冷静に見て、いろいろ感じるものがありました。
(中略)
ひとつ思ったのは、「このファンはあなたたちが望むファンですか?」ということ。
「ステージ上から届けたいものを届けた結果、受け止めてくれる人が私たちのファンです」的なマインドも非常にカッコいいし個人的にはそういう表現者も好きなんだけど、一方で「演者がファンを育てる」という事実もあって。
そういう育成というか、「君らは私たちの客ではないからね」という意思というか、分かりやすく言うと「選別」なんだけど、そういうの、今しかやれないんですよね。現場の空気感が完成される前にやらないと、新規も入ってこなくなるし、単に縮小するユニットになってしまうので。
繰り返すけど僕はどっちでもよくて、別に全員おとなしくしてろとも思わないし、全員騒げとも思わないし。僕・演者の関係性において全ての他人は等しく邪魔なので、何も思わない。だけど演者は客を相手にするわけだから、今のうちにきちんと育ててあげないと5年後の彼女たちが苦しくなるかもと思いました。

予言みたいでスマン……この5年後に解散することになるとは……。

ともかく、そんな様子を見てなのかなんなのか、その年の冬コミには依頼を受け、サンドリオンのディスクレビューを寄稿しました。

書いてみたら良いレビューが書けたと思うし、読んでいて面白いと思うし、またも才能が溢れ出てしまった……とか思ったりもしているんですが、うーん、小山さんとサンドリオンのおかげですね。良いユニットですよ、ほんと。

ヒント:俺は天才です。

という流れの中で、今の妻とお付き合いを始め、結婚し、息子が生まれました。今はとっても幸せです。スフィアのおかげで知り合った私たちだけど、2020年の春以降はスフィアの活動ペースが落ち着いていたこともあり、仲を深める過程ではサンドリオンの存在が大きかったです。
翌年からもイベントに一緒に行ったり、『Familiar base』のMVを何度も見たり(見させられたり?)、交際開始から1年が経とうとしている頃にお渡し会に参加してお祝いしてもらったり、配信番組の視聴者プレゼントで当選した色紙を家の神棚に飾ってみたり、出産直前には妻宛のサインを書いてもらってお守りにしたり。本当に、サンドリオンが無かったら今の幸せはないかもしれない。

1年経って、サンドリオンは見違えるほどに変わりました。
きっとこの期間、特に世界が変わった春以降、サンドリオンはすごく長い時間をかけて話し合って、「メジャーデビュー」という目標を掲げて、それに向かって進むために色々な決断をして、時にはいちばん守りたいものを守るために何かを切り捨てて、私たちを楽しませるために変わってくれたんだと思います。
じゃあ、その期間の私は?なにも変わろうとしていなかった。カッコよくなんてなかった。ダサさしかない。背すじを伸ばされちゃったな。
今の私がいちばん守りたいものは明確にひとつだけなので、それを守れるように、未来に向かって変わっていきます。
ひとつのライブで大袈裟な、と思われてしまうかもしれないけど、少なくとも私にとっては、人生観を揺るがされるほどのユニットだったし、ライブでした。

サンドリオンは、そういうユニットになりました。

「解散しても、音楽は残る」みたいな言葉は一般論すぎてピンとこないけど、解散しても、サンドリオンのおかげで形づくられた生活は、ここにちゃん残っています。そしてこれからも守ります。

今日、本当は妻は現地参加の予定だったのだけど、最近の息子の様子があまり芳しくないので、配信参加に切り替えてもらいました。
私も私で、料理をしたり息子を寝つかせたりで、腰を据えて配信を見ることはできなかった。けど、これも今の生活ですからね。

サンドリオンさんへ。紆余曲折しかない8年間だったと思います。お疲れ様でした。そしてありがとうございました。

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熱いブログを書いていたらお湯が冷めていた。風邪ひきたくないので、さっさと上がって寝ます。おわり。

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