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第1話「不登校」
どうして学校にこないんだろう?
不登校の人のことをそんな風に思ってた。
小学生のときからずっと不思議だった。
何か大変なんだろうなと漠然とした感じで。
特別扱いとか、いじめとかに加担したことはない。
なんなら自然体でいつも通りに明るく接してたと思う。
そんな、よくわからない。
よくわからないけど、簡単なことではなさそう。
それが不登校への印象だった。
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僕は中学生になった。
新しい環境に不安と期待を胸に。
授業にもクラスにもあっという間に慣れた。
友達もたくさんできた。
部活は雑用ばかりだけど
毎日遅くまでなんとか頑張ってた。
そして、クラスには不登校の子が2人。
1人は小学校が同じで、数回見たことある。
話したこともあるし、楽しくおしゃべりって感じ。
なんで学校にこないのかな?
きたら楽しそうなのに、って思ったかな。
もう1人は小学は別で、中学で始めましての人。
この人は年に10回くらいはクラスにきたかな。
小学が違うから事実はわからないけど
話を聞く限り小学時代に人間関係で苦しんだらしい。
2人とも特別仲が良かったわけじゃないけど、2人にとって
他のクラスメイトよりは気軽に話せる存在に僕はなれたと思う。
体育祭は2人ともきてくれて
一緒に盛り上がった、いい思い出だ。
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中学1年生の秋
部活では3年生が引退した。
道大会(県なら県大会かな)には出場できた。
本当に先輩たちは強かった。
秋からは自分の出番が増えた。
守備力を褒められてショートでスタメンだった。
学年を引っ張る存在になったと思うし
真面目に取り組む姿も評価してもらえた。
このときの僕は
優等生でなければ、そう思っていた。
周りより成績が上、評価が上
そんな自分が大好きになっていた。
1年後、僕は不登校になる。
※思い付きで書いたので、すぐ終わるかもしれません。笑
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