見出し画像

新鮮な空気と日光は天然の“抗生物質”!?

20世紀半ばに化学的抗生物質が発見されると,医師たちはある種の病気を根絶できると期待しました。この新薬は当初,期待どおりの成果を上げましたが,広く使わ れるようになると,抗生物質耐性菌が出現するようになりました。現在もコロナウイルス感染症のパンデミックにより多くの科学者が病気の予防法を見直していると言われています。

その中に日光と新鮮な空気を健康増進に役立てるという方法が含まれていると言われています。日光と新鮮な空気が医療に取り入れられるようになったのはクリミア戦争で活躍したナイチンゲールです。一般に献身や統計に基づく医療衛生改革を行ったと言われており、1番の印象づける改革はトイレ掃除からはじめ医療現場の衛生改革を始めたこととも言われています。ナイチンゲール は 看護に関する本の中で,次のような質問をしています。「皆さんはだれかの寝室に夜,また朝窓が開けられる前に行くことはありますか。そして,空気がよどんでい たり臭気を感じたりしませんか?」確かに長期間の旅行から帰ってきた時の部屋の空気は気持ちの良いものではありません。朝起きて窓を開け、換気をすると清々しい始まりのように感じることがありますよね。

さらに彼女は「私のこれまでの看護経験から言える ことは,病人にとって新鮮な空気に次いで重要なのは,光です。そしてただの 光ではなく,直射日光であることが重要です」とも述べています。洗濯洗剤のCMでもお日様の香りとかよくキャッチフレーズで使われていますよね。あまり気にしてはいませんでしたが確かに天日干しされた布団で眠る時の気持ちよさはいつもより快適な睡眠を促しているかもしれませんね。

感染症への新たな対抗手段を見いだすために,一部の科学者たちは,昔ながらの病気の予防法ー日光と新鮮な空気を健康増進に役立てるという方法を見直していると言われています。

世界保健機関(WHO)は,外気を建物内に取り入れることなど,自然換気が感染 予防に重要であると認めています。WHOのガイドラインは,医療施設での感染リスクを減らす効果的な手段として,自然換気を活用するよう勧めています。「院内感染ジャーナル」(英語)は,「空気感染する大半の細菌は,直射日光の下では生存できない」と述べています。大気中に自然発生するある化合物が「空気に 潜んでいる病原菌や細菌に対して天然の殺菌剤の役目を果たしている」と考えられて。いるようです。

実際この半年間南米におけるコロナウイルスの感染者数が多かったのは日光があまり射さなかったことによることもあるのかぁなどとも考えてしまいます。特にペルーのリマは5-9月にかけての冬の期間はネブリーナ(ガルーア)と呼ばれる霧に包まれてしまいます。ラテンアメリカ諸国のこれまでの新型コロナウイルス感染死亡者数は総計で40万2351人。世界の感染死亡者数の三分の一を占める。感染者総数は1130万人。直近7日間の平均1日当たりの死亡者数は約1600人で、減少傾向にある。7月末のピーク時は約3100人だった。死者が多い国は、ブラジル、メキシコ、ペルー、コロンビア、アルゼンチン。11月2日現在、死者数はブラジルが最も多く160,074人(感染者数554万5705人)、次いでメキシコ91,895人(92万9392人)、ペルー34,529人(90万4911人)、コロンビア31,515人(108万3321人)、アルゼンチン31,140人(117万3520人)。

画像1

これから夏の日差しが差すようになる南米においても少しでも感染者が減って、感染症に怯えることのない日常になるといいなぁと願っています。

いいなと思ったら応援しよう!

セゴール
ペルーを中心とした経済・教育の援助活動のサポート宜しくお願いします。いただいたサポートは活動を通して利用させていただきます。