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軍人ぼろぼろ日誌

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「んぁあ゛!!!! もぉぉ゛!!!!! 」の毎日
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#韓国軍人ぼろぼろ日誌

入隊して最初にぶち当たった壁。韓国の兵役軍人ぼろぼろ日誌

入隊して最初にぶち当たった壁。韓国の兵役軍人ぼろぼろ日誌

12月。一年で一番好きなホリデーシーズン。街全体がイルミネーションで彩られ、どこのお店に立ち寄ってもこの時期だけは同じBGMに包み込まれている。

今頃、外の世界ではそうだろう。けど、僕の今年のクリスマスはお預け。韓国では、クリスマスは国民の休日だが、僕は部隊の中でおとなしくお留守番。どうかホワイトクリスマスにだけはならないでほしい。軍隊では、休みの日でも雪が降れば除雪をしに出なければならないから

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少しは大人になれただろうか。

少しは大人になれただろうか。

「若い時はわからなかったけど、あのオトナたちが言っていたのは本当だったぜ?あの時に戻りてぇ~!!」
「大学生の時がいちばん楽しかったっよ。せふぁん、今を楽しめよ?!」

と周りのオトナたちからよく言われていた。僕は、こんな話を聞くたびには「これから楽しくなくなる人生を歩んでいくなんて」と億劫になっていた。

一方では「いやぁ、せふぁんくん。俺は今が一番楽しい。昨日より今日が、今日より明日が!人生っ

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僕は良い先輩ではない。

僕は良い先輩ではない。

先日、SNSを見ていたところ、ウミガメの赤ちゃんが孵化して砂浜を必死に這って海に向かう動画が流れてきた。

僕らの手のひらにも及ばない大きさの赤ちゃんが、必死に、必死に、手足を力の限り動かしてもがいている姿を見ていたらなんか物凄く可哀想に思えてきた。

撮影者は「がんばれっ、もう少しだよ!!」と声援を。正直、僕は「なんで助けてあげないんだ?!」ともどかしかった。僕なら、ホイッと拾って海に放ってあげ

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9月。

9月。

前回の投稿から1ヶ月が経つ。もっと頻繁に更新していきたい気持ちはあり、文に起こそうとは意気込むものの以前のようにスラスラと出てこない。理由は明確で、思考を避けているからだ。そのほうがラクなのだ。

以前の投稿にも書いたが、軍隊で上手くやっていくためのルールとして真っ先にあげられるのが'考えない'ということ。「あ、そういうものなんだ」と受け入れ、ただ時計の針がカチカチと進むのを感じるだけ。そうこうし

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毒ガス訓練。

毒ガス訓練。

韓国軍隊の毒ガス訓練韓国のことをよく知らないというお姉さんでも、軍隊の話となれば「え~、毒ガス訓練って本当にあるの~?」とナゾに高揚感をジワジワとニジみだしながら聞いてくる。

はっきりとお答えしよう。
ある。ガス訓練は本当にある。

韓国の兵役軍人は、入隊するとまず新兵教育隊という訓練所に入る。そこでは、一般人が軍人化するために、精神教育から銃の撃ち方に分解、手榴弾の投げ方などを叩き込まれる。

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うれしい悲鳴をあげてくれ。韓国の兵役軍人ぼろぼろ日誌。

うれしい悲鳴をあげてくれ。韓国の兵役軍人ぼろぼろ日誌。

窓から、中途半端な日差しが差し込む土曜の午前11時。休暇から帰ってきてふつかめ。

近頃はケータイを見すぎると何故か外の世界とのギャップを感じ「んぁあ゛」となるし、SNSを開いている画面からは、まるで昔の箱形テレビの表面に顔を近づけたらジリジリするようなあの妙な感じが伝わってくるみたいだ。(今の若い子たちには伝わるだろうか。アッ、オレ歳重ねたわと思いに更ける。) 
けどやっぱり、もう少し日本の余韻

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