癒しを求めて鎌倉に行ってきた話
土から離れては生きられないのよ
ぼーくーらーはーはーなーればーなーれー・・・
日々のタスクに追われ喜怒哀楽を超越して達観し始めると、決まって私の頭の中にはユニコーンの「すばらしい日々」のフレーズが流れ始めるんですよ。
「あー、疲れた!もうダメだー!」そんな声が出たら、行き先は決まり。
そう、鎌倉だ!
なぜって?
都心からサクッと行けて、海・山・神社と江ノ電や風情のある街並みも楽しめて、何より癒し力が半端ないから。PCやスマホの画面から少しでも離れ、デジタルデトックスを実現するのにうってつけの場所です。
金属や樹脂、シリコンはもういい。土だ、土を触ろう。土に根を下ろし、風と共に生きよう(ゴンドアの谷の歌にあるもの)。
ということで、休日を利用してサクッと鎌倉へ陶芸体験に行ってきましたよと。
あ、シモフリです。
円卓を外から見るか中から見るか
今回私がお邪魔したのは、こちらの『たからの窯』さんです。
安野モヨコ&庵野秀明の日常を綴ったエッセイ「還暦不行届」にも登場し、いつかは行きたいと思っていたんです。
とはいえ、行くまでは正直、土こねて、湯呑やお椀を作ってほんとに楽しいのかねとも思っていましたが、行ってみたらまぁ満たされること。
北鎌倉の奥深くにひっそりと佇んでいるこちらの窯小屋は、源氏山公園へと通じるハイキングコースの途中にあって、デジタルのにおいを一切感じさせないネイチャーなプレイス。
赤レンガの煙突や、井戸で使う手押しポンプがレトロ感を一層引き立てています。
そんな中体験も始まり、ろくろに乗せられた粘土を水で濡らした手のひらと指でおさえ、足元のペダルで回転を制御しながら形を整えていく。わずかな指先の傾きや圧力を加える力加減によって、いとも容易くえげつない形に変わってしまうので、感覚に身をゆだねて無心になって集中する必要があります。
スタッフの先生も、あれこれ口出しすることは全くなく、やればわかるよとばかりに基本的な器具の使用方法や粘土の性質を教えるくらいで、あとはご自由にといったスタイルなので、何も考えずに己の感性のみで粘土に向き合うことができました。
そして、気づいたらメッチャ作っていた。
ろくろの回転で黄金長方形を基準に回すことで無限のエネルギーを取り出して出来上がった作品(?)が上手いのか下手なのか、それは全く分かりませんでしたが、無心に没頭する時間と、そして自由に何かを創造してみるというこの行為に、かなり心が救われた気がします。
思えば本業では、完成のイメージを目的にそって設計し計画し、クライアントや上長・メンバーとのコミュニケーションを通じてイメージのギャップを埋めながら、制作し調整して納品を重ねるという日々。
ある意味では、誰かが右側のナプキンを取ったらそれに倣い安定し対称性が崩れる――という、ノーベル物理学賞を受賞された南部陽一郎先生が提唱した「対称性の自発的破れ」の例え話の円卓に座す状態。
しかしここでは誰からの意図も注文もなく、なんなら自らのこうありたいと願う意思もなく、ただひたすらにその場で思うがままに作り上げていく感覚。私がナプキンを取る、という、私の中だけに円卓がある状態(知らんけど)。
物を作るという楽しさの原体験をここで改めて振り返ることができた気がします。
絶品カレーで地元の味覚を堪能
陶芸でリラックスした後は、窯小屋に隣接するカフェショップで安野モヨコ先生のオチビサングッズを買い込み、ランチでもしようかと鎌倉の小町通りにGO
ここで出会ったカレーが、もう、優勝すぎました。
ひき肉たっぷりの本格的なキーマカレーとチキンカレーもさることながら、私には名も分からないような珍しい野菜(鎌倉野菜)を素揚げで出してくれて、味付けは塩のみで頂くのだけど、野菜に対する価値観が変わるくらい美味。普段は野菜が出てきたら微かに身構えてしまう私でも、野菜だけおかわりしたいくらい衝撃的なおいしさ。
店内のこじんまりとしつつも陽光が溢れるカフェのような落ち着いた雰囲気もまた、心を癒してくれました。
そして控える王道的観光スポット
カレーを堪能した後は、もう「ザ・鎌倉」といった観光スポット巡りですよ。
鶴岡八幡宮でたくさんの修学旅行生と外国人に囲まれながら厳かな空気を感じたり、
大仏を見たり大仏の中に入ったり(胎内拝観料:50円)。
夕方には由比ヶ浜でのんびりと波音を聞きながら、ゆるーく黄昏。
あれ、なんか心が浄化されてない?
鎌倉、やっぱ最高だわ。
まとめ
陶芸で無心に手を動かし集中し、カレーと鎌倉野菜でお腹を満たし、
大仏と鶴岡八幡宮と由比ガ浜観光で心を癒す
そんな1日が仕事疲れに効かないわけがない!
日帰りなのに、この満足感とは、コスパもタイパも良すぎるでしょ
弱った時こそ鎌倉マジでおススメ。
Hail 2 U(君に幸あれ!)