0時51分 20240512
眠れない。
寝酒が習慣になっているので酒を飲まない日は大概こうだ。
平日をどうやって乗り切るのかって?
そりゃあ缶の酒を2本空け薬を追い飲みし気を失うのだ。
いつもの週末と違う過ごし方をしている。
幼馴染と言えば聞こえは良いが腐れ縁の男が家に泊まりにきている。
今日、正確に言えば昨日になるが空気階段の単独公演を観に行った。
そのついでというかゴールデンウィークの延長線というか。
ともかく男は泊まっている。
俺の大事なソファで少しばかり寝落ちをした後、ご丁寧に床に寝直している。
いい気なものだ。
こちらはその寝息を止めない様にと息を潜めただただぼんやりと携帯を眺めている。
0時を回れば寝るのが当然とばかりに男はふてぶてしく眠りについている。
その無防備な寝姿に少しばかりの苛つきを覚える。
こちらの気も知らずにと言うと多少横暴かも知れないがそれにしてもよく眠っている。
尤もその男がここで眠るのを見越して家に迎え入れたのはこちらなのだが。
こういう夜を慰めるのは大概ラジオだ。
こちらの気も知らずにというのは男と同じなのだが、こちらの気を知らずによもやま話を垂れ流してくれるのが何より尊い。
radiko最高。
最近ふと考えることがある。
ラジオを聴くという行動について。
私は「話」を聴いているのか「声」を聴いているのか。
どちらとも言えるし両方でもあるのだが、心が参ってからというものの「声」を求めているのかも知れないと思う事が増えた。
だから何という話でもないのだが。
さしづめ大人の子守唄とでも言おうか。
何度となく聴いた声が不安定な心を少し落ち着ける。
もう少しだけ耐えていつか気を失うのを待つ。
その為の準備運動として頭を働かせ短い文字を打ち込んでいる。
夜と朝の途切れ目を見届けない様に祈りながら。
今日はここまで。
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