背骨とオタマとリアクション
皆様、「オタマトーン」をご存じだろうか。
明和電機という会社が販売している電子楽器である。(会社HP:https://otamatone.jp/)
①のシッポスイッチを押すと、ドレミの声が出て歌う。②で口をパクパクさせると、声にビブラートがかかる。見た目もかわいい玩具だ。
オタマの後ろで声の低音、高音を決めることができ、何台かでカノンをすることもできるわけだ。これが意外と楽しい。
さてここで本題に入る。
志おんの通う鍼灸院(39 マハロ イヤイライケレ オブリガードの記事参照)に、ある日突然オタマトーンが現れた。
名前は知っていたし、姿もネットなどで見たことがあるからそれがすぐにオタマトーンであることは分った。
センセーに尋ねた、あれはどうしたのかと。曰く、患者さんに頂いたそうだ。
物珍しくて、志おんは聞いた。
「どんな音がするんですが」と。
センセーは少し考えた後こう言った。
『志おんさんに似てるよ』
・・・・?
似ている。意味が分からなくて、そして冗談めかしてもう一度聞いた。
「とても可愛い音(声)がするんですか?」と。
センセーは志おんから離れてオタマトーンを取りに行った。
そしてオタマトーンの演奏をし始めた。
『ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛~~~~(ドレミファソラシド)』
ドヤッ!!!!!!!(センセーキメ顔)
可愛い見た目とは裏腹、とんでもないダミ声である。
「え、どこが似てるんですか?」
『ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛~~~~(ドレミファソラシド)』
本日2回目のドヤ顔を決めたセンセーがいる。
『志おんさんのね、腰から背中を施術する時、同じ声出てるよ』
嘘だッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!
いや、100歩譲って志おんはダミ声であることは認めよう。
でもここまでひどくはない、そう思いたかった。
『ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛~~~~(ドレミファソラシド)』
ドヤッ!!センセー、それはもういいです。
「うそ、ここまで酷くなア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛いいいい!!!!」
『ほら~そっくりじゃん』ドヤッ!!
会話中に背中を指圧するのはやめてくれ、センセーよ。
しかし、思ってしまった。
た、確かに・・・確かに・・・
認めたくない・・・しかし、、、しかし、似ている、と。
背骨が、志おんのしっぽスイッチなのだと。
施術は腰の付け根から肩へ背骨に沿って、下から上にマッサージするわけだが、腰の付け根が一番声が低く、上に行くたび静かになる。
オタマトーンに似たリアクション、オタマクションだ。
叫ぶ、のたうち回る。これが普段なかなかやることがないからある意味気持ちのいい時間なのだ。
オタマクションは悪いだけではないなと思いながら。志おんにはなくてはならない時間なのだと。
だが、そんな時間は長くは続かない。
♪~デデンデンデデン(ここでターミネーターのテーマ)
これ以上にもっと痛い箇所があるのだ。通称ケツ筋である。(多分大殿筋・中殿筋・梨状筋のどれか)
志おんは坐骨神経痛予備軍らしく腰が悪い&痛い。よってケツ筋をやってもらう時のリアクションが一番でかい
ものすごく痛くて、陸に上げられちゃった魚みたいにビチビチしながらセンセーに言う。
「センセー、jye;f.wsfpqmrt(声にならない)!!!」
『うんうん、痛いね』(ドドドドドドドドド;グーでケツをドンドンしている)
志おんのケツは、ドラムではない。
民家の一角から、すごい悲鳴を聞いたらもしかしたらそこで志おんが治療を受けているかもしれない。
ちなみにセンセーの腕は確かです。悪しからず。
色んな意味で健康になれる、隠れた湯治場みたいな感じ。
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