見出し画像

守破離の守すら、全くできていなかった

勤め先のグループホームで、自家製醤油を仕込もうと思い立った。
麴から醸すと65時間くらいかかるので、泊まり込みでの作業だ。
家から大豆やら玄米やら、クーラーボックス(保温用)やらアルコールスプレーやらを運んできて、いざ。

そして気づく。
種麹を家の冷蔵庫に忘れてきた。
玄米を必要量の半分しか持ってきていない。
玄米を粉にできる道具がない。

自分の段取りの悪さに呆れた。

でも待て、この感情、デジャヴ。どこでだっただろう。

高校生の時に小さな菜園を管理していた時。
オランダ留学時代に、日本の料理を友達にふるまおうと作ったとき。


これは段取りの悪さの話ではないと、今回初めてだろうか、気づく。

面倒臭さを理由に、自己流にアレンジしてしまっていた、怠惰。
段取りの悪さと怠惰のループ。
考え抜いた結果の自己流でも、何でもない。

まずは、しっかり型を守ること。
向き合っているもの・ことを丁寧に扱うこと。

今週、このことを教わることができて、良かった。
種まき第一弾は終わったし、醤油の寒仕込みの時期も過ぎてしまったけれど、種はまだ蒔けるし、醤油は冬に再挑戦する予定だ。

それまでに、丁寧に向き合うということを自分のものにしていこう。
「丁寧に生きる」「小さな幸せを心いっぱい味わう」などと言いながら、置き去りにしてしまっていたもの、こと。
人生は自分が今感じているよりももっと、味わえること・向き合えることに溢れているんだろうな。

そして、私のドタバタや、一時の「醤油麹が納豆菌に侵されてしまったかもしれない」という心配とは裏腹に、麹はしっかりフワフワしてきてくれていた。ありがとう。


インスピレーション源
自家製醤油づくり
今までを思い出しながら

いいなと思ったら応援しよう!