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「花咲く和紙」2022春、新発売

国産のシードペーパーがいよいよ誕生!

SOUP Inc.の長年の夢、シードペーパーの国産化がついに叶いました。その名も「花咲く和紙」。山梨にある老舗の和紙工房とともに試行錯誤を重ね、2021年の12月初旬、ついに製品化の目処がたちました。

それがこのシードペーパーです。色のネーミングは、しろ、さくら。
「しろ」は標準仕様で、オフホワイト程度の色味です。日本らしく、桜の花びらをモチーフにした「さくら」は、淡い優しい色ができました。春までの限定販売です。

さくら

古紙100%ですが、風合いは、表面が滑らかでさらっとしています。しなやかで、少し薄いのが特徴。タネの種類も、季節によって、ジャーマンカモミール、キャンディタフト、マリーゴールド、リーフレタスなどがあります。

シードペーパーとの出会い

ところで、そもそもシードペーパーは1995年、アメリカ・コロラド州の若者たちが、あふれる紙ゴミをリユースしようと考え出したのがはじまりで、その後、彼らは起業してこの環境に優しいアイテムを商品化しました。

紙をリユースするだけでなく、そこに花の種をすき込んでみよう、というその自由な発想は、私自身、初めて見た時に衝撃を受けたことを記憶しています。すぐさま、当時の仕事仲間やクライアントに見せようと、鎌倉の古民家カフェを借りてお披露目パーティを開催しました。

90年代の日本はまだ、環境に対する意識は薄かったように思います。それに対し、広いアメリカの中には、地球のことを考え行動している人がこんなにもいる。環境先進国のように思えました。私たちもそんなシードペーパーに感銘を受け、2008年ごろからこのアメリカのBloomin社と提携し、代理店として日本、アジアに広めてきました。

Bloomin社

当初から、「芽が出て花が咲く紙」「珍しい紙」としてメディアに何度も取り上げていただき、どんどんお問い合わせを受けるようになったのです。

企業と一緒につくる、古紙循環プロジェクト

その頃から、これを日本でつくることができれば、様々なロスが省かれると同時に、日本で排出された紙ゴミを原料にするので理にかなっているなあ、という思いがありました。その上、これまでも何回か、社内の古紙をシードペーパーにできないか、という企業からのご相談もありました。

国産化できれば、そのような企業から紙ゴミを収集し、シードペーパーをつくるという古紙循環のシステムができます。つまり「企業とともにシードペーパーをつくる、参加型プロジェクト」です。循環の仕組みごと商品化する企画であれば、企業や商品にとってもストーリー性が加わり、ワクワク感がアップするのでは、と思っています。

「紙から芽が出て花が咲く」というコンセプトは非常にキャッチーで、どうしてもその特徴に惹かれてしまうのですが、植物を育てるための商品ではありません。根っこにある思いは、アメリカでも日本でも、環境への配慮です。「捨てる紙を使える紙へ」、資源を捨てるのではなくリサイクルし、土に還すことで地球に緑を増やし、豊かな環境を願う、そんな象徴的な商品なのです。

社内の古紙を再利用し、名刺やハガキ、DMになどにしてお戻しする古紙循環プロジェクト花咲く和紙をぜひ応援お願いします!


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