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梅ちゃん日記 その1「俳優 名取裕子さん朗読会」 準備編

2024年10月6日(日)に、ベルナール・ビュフェ美術館で開催された「俳優 名取裕子さん朗読会」について、多くの反響をいただき、その背景や裏側の話しも聞きたいとのお声が上がってきたため、プロジェクトリーダー梅ちゃんが独自視点で語る全2回のコラムを発表します!

梅ちゃんの自己紹介

某大手農業法人から、2023年シードへジョイン。まだ入社1年と少ししか、経過していませんが、すでに大型商業施設の運営を任され、今回は美術館のプロモーションを担います。
ガッツと、真面目さと、愛嬌を武器に今日も様々なアイデアという種をまいて、花を咲かせるための努力を絶えず行うアラサー社員です。

ベルナール・ビュフェ photo: © Denise Colomb, Ministère de la Culture (France), Médiathèque du Patrimoine, Dist.distributed by AMF-DNPartcom (provided by Galerie Maurice Garnier)

1.美術館のプロモーション

シードに中途入社して1年と少しが経過し、大きな商業施設の運営を任され、忙しい毎日を送っていました。ある日、先輩社員から声を掛けられ、「美術館のプロモーションを一緒に考えてほしい」と相談を受けました。

静岡県長泉町に鎮座するその美術館の名は「ベルナール・ビュフェ美術館」。運営母体が変わり、集客に力を入れるタイミングでシードにマーケティングの協力要請があったようなのです。
その「ベルナール・ビュフェ美術館」は、2023年11月25日(土)に開館50年という記念すべき日を迎え、その周年祭の最後に、記念イベントを行うという説明を受けました。
※2023年11月25日に「ベルナール・ビュフェ美術館 開館50周年記念行事」として開催された、ヴァイオリニスト牧野順也さんによる「ビュフェに捧げるヴァイオリン」もシードがサポートを行った企画です。

ベルナール・ビュフェ美術館 外観

2.ベルナール・ビュフェ美術館とは

戦後の具象画壇を代表するフランスの画家ベルナール・ビュフェの作品を収蔵・展示するために、岡野喜一郎(1917-1995)氏によって1973年11月25日に創設されました。収蔵作品数は油彩画、水彩画、素描、版画、挿画本、ポスター等あわせて2000点を超え、世界一のビュフェコレクションを誇っています。
ベルナールビュフェ美術館ホームページより一部引用 

俳優 名取裕子さん

3.アイデア出し

当初は、「美術館」、「50周年」、「記念イベント」と、壮大すぎて何をやれば良いのか皆目見当がつきませんでした。しかし、考えるしかない、やるしかないと心に決め、考えました。とにかく考えましたが、経験の浅い私にはまだ難しい。どうしよう。。。と、途方に暮れるタイプではないので、すぐさま、ヘルプを出します。周りの同僚や先輩社員へ相談し、何かアイデアがないか探ります。美術館に留まらず、様々な施設でのイベントの実績を検証し、AIにもアイデアをもらい、イメージを膨らめます。

しかし、なかなか相応しいアイデアが出てきません。数日が経過していく中で焦りも出てきた矢先、頼れる弊社社長西島より、吉報が飛び込みます。別の仕事でつながりのある俳優の名取裕子さんがベルナール・ビュフェのリトグラフを所有していたという情報を本人から聞いたということでした。

『 ベルナール・ビュフェ美術館 × 名取裕子さん 』

これはいい!とピンときました!
しかし、何を実施すれば開館50周年に相応しいイベントの内容となるだろうかと、さらに考えました。長い時間、深く、何度も考え抜き、はたと思い付きます。

名取さんに「朗読会」をやってもらいたい。(一人で考えていたわけではなく、チームで様々な調査を行い、名取さんの実績などを踏まえ、考えて、絞り出したアイデアを私なりに表現してみました。笑)

アイデアをまとめ、社長から名取さんへ開館50周年の最後を飾る記念イベントとして、朗読会をしていただくオファーを出しました。名取さんからは、「既存の書籍の朗読会ではなく、ベルナール・ビュフェの妻アナベル目線で、ビュフェの生き様を語ることや作品の投影、音楽を入れることで皆さんが知らないベルナール・ビュフェの一面を伝えることが出来るのでは」とご提案を頂き、ベルナール・ビュフェ美術館を舞台に、俳優名取裕子さんによる唯一無二の朗読会を開催することが決定しました。
 私が驚いたのは、名取さんの親しみやすい人柄と、感受性の鋭さや豊かさ、そして企画構成力でした。ベルナール・ビュフェについての人物像や作品をざっとお伝えしただけでいろいろなアイデアを頂きました。


朗読会が行われた大展示室 Photo: Tadasu Yamamoto

4.本番までの準備

オリジナルの朗読会の企画を実行することは勿論初めてです。私が指名されたポジションは、プロジェクトリーダー。すべての内容を把握し、まとめ、指揮する必要があります。
ベルナール・ビュフェ美術館さんの手前、そして名取裕子さんの企画として、絶対に失敗できません。
そして、シードの名に懸けて、来場されるお客様の期待を超えた内容をお届けしなければいけません。
俳優名取裕子さん、ベルナール・ビュフェ美術館の皆さん、脚本家の家田さん、照明、音響すべてに一流のスタッフが揃ったこと、ベルナール・ビュフェへの思いが一致したことで、来場してくださるお客さまへ、最高の体験をして喜んでいただけるはずとの自信は高まりました!

以降、私の仕事は、LP作成、募集フォーム作成、Web広告、リーフレット作成、集客状況の確認、応募されたお客さまのメール対応・電話対応などなど、細かいことをあげればきりがないほど、様々なことをこなし、あっという間に時は流れました。

おかげ様でチケットは早々に一般席・プレミアム席すべて完売となりました。
そこからも、振込期限までに応募された皆さまに振り込みをお願いして、入場メールを配信しながら、当日滞りなく運営を行うためのスケジュール管理、導線確認、機材確認、会場図面作成、スタッフ役割確定、司会者アナウンス内容確認、リハ準備などなど。まだまだお客さまに最高の体験をしていただくための準備が際限なくありますが、本番直前まで妥協せずに準備を進めていきました。
 
そして、いよいよ本番当日を迎えました。
 
(次回、その2「俳優 名取裕子朗読会」本番編 へ続く)

様々なイベントを企画し、実行いたします。お問い合わせはお気軽に。


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