自律神経
こんにちは!
セドナ整骨院・鍼灸院 公津の杜院の篠原です。
皆さん、この時期特有の自律神経症状でお悩みの方も多いのではないでしょうか。そんな自律神経をテーマにご紹介していきます。
自律神経とは、皆様が生きていくうえでとても大事な神経なのです。自律神経はあなたが意識しなくても働いてくれるのです。例えば、手や足はあなたが意識をして動かします。しかし、心臓や胃腸はあなたが動かそうとしても意識しなくても動いてくれます。
ちなみに自律神経が支配しているものは下記のものです。
心臓・腎臓・肝臓・胆嚢・小腸・十二指腸・大腸・胃・膀胱・瞳孔・血管・立毛筋・汗腺・子宮・卵巣・嚥下などなど
簡単に言うと、あなたが意識していない部分は全て自律神経が支配していると思ってください。肺だけは、自律神経でも支配しているしあなた自身も動かそうとして動かせる唯一のものです。
自律神経失調症の主な症状
・めまい(ふわふわ、ぐるぐる)・耳鳴り・肩こり・腰痛、頭痛、手足のしびれや痛み、手足が冷える・低体温・顔が火照る・動悸・息切れ・食欲不振・便秘・下痢・イライラ・不眠症(眠れない、途中で起きる、早く起きてしまう)とってもありますよね。
「自律神経のメカニズム」
自律神経失調症とは自律神経が乱れることでいろいろな不快な症状が出たり、単なる腰痛や肩こりが治りにくく、いつまで経っても治らなかったりすることです。
自律神経は交感神経と副交感神経に分けられます。
〇交感神経
交感神経は「労働・闘争・運動・ストレスを感じる等」の時に働きます。
交感神経は太陽が昇るとともに少しずつ活発になってきて昼間がピークになり夕方から夜にかけて段々と働かなくなってきます。交感神経は心身を動かすのに適した体内環境にします。つまり、心身ともに活動しやすくすることです。例えば、心身を動かすには脳や筋肉が働きますよね。
脳も筋肉も働くには、血液が運んでくる「酸素や糖」が必要になります。ですから、血液をたくさん運べるように血圧を上げたり、心臓の働きを早くしたりします。夜になって眠りたくなり始める頃には交感神経は働かなくなってきます。そのため血圧も下がってきて心臓の行動も遅くなってきます。心臓が急にドキドキしてしまう人は、この交感神経の突発的な緊張であることが多いのです。
これは覚えておいてほしいのですが「ストレスが多いと、交感神経は実によく働く」ということです。それが現代では逆に災いになってしまい、交感神経(緊張する神経)ばかりが働いてしまうのです。すると、自律神経の副交感神経(休む神経)が働けずに自律神経のバランスが乱れてしまうのです。
〇副交感神経
副交感神経は「休む・眠る・くつろぐ・内臓が動いているとき」に働いています。
身体は見た目には動いていないときにでも、常に体内では動きがあります。そのために修復しないといけない部分が出てくるのですが、副交感神経が働いているときにしか大きな修復はできません。病気になったらまず寝るという習慣があるのはこのためです。
時間的には太陽が沈むとともに少しずつ活発(副交感神経が活発、すなわち心身はリラックスしている状態で修復に入ろうとする)になってきて、深夜あなたが寝ているときに働きがピークになります。そして太陽が昇るとともに少しずつ働かなくなってきて昼間はあまり働いてくれません。朝に起きて夜に眠くなるのは昼間は交感神経、夜はこの副交感神経が働くからです。
副交感神経の働きは、内臓を動かしたり血管を拡張して身体の隅々にまで血液が送れるようにすることです。身体のあちらこちらを修復するにはそれなりに必要なものがあります。
血管は道路みたいなもので身体の各部に必要な物資を運ぶ道になります。各部はその運ばれたものを使って修復します。そしてその物資の元の多くは食事であり、内臓は食べたものを小さい単位まで分解します。副交感神経が低下して内臓が働かなければ、その物資そのもの自体も身体に不足しがちになります。
血液によって運ばれるものは、栄養素や酸素だけではありません。実は体温も運びます。眠たくなると手足が暖かくなるのはこのためです。
眠たい→副交感神経が働く→手足の毛細血管の拡張→手足の先まで体温が運ばれる。ひどい冷え性の人が寝れなくなるのは、手足が冷たいがために副交感神経が働きにくくなるからです。このような方は寝る前に手足をお湯で温めてから布団に入ると眠れやすくなります。
手足を温める→手足の毛細血管の拡張→副交感神経が働いてくれる→眠たくなる。
お昼ご飯を食べて眠たくなるのもご飯を食べたことで胃に食べ物が入ってくるために副交感神経が働き、胃や腸などの内臓を動かし始めます。するとついつい眠気を感じてしまうのです。
それ以外にも糖化と言って糖を摂りすぎることから眠気に繋がることもありますので、お昼ご飯の後に大事な用事があったりする場合は炭水化物の摂りすぎは避けてタンパク質や野菜などを摂るように心がけてみてください。
いかがだったでしょうか。次回も自律神経の続きをご紹介していきます。
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