ウォーターサーバーのお兄さん
あれは4月。
自分が一人暮らしを始めてすぐぐらいのことだった。
その日は仕事が休みだったので服でも買いに行こうかと、近所のショッピングモールに行くと吹き抜けになったフロアの一角でウォーターサーバーの営業ブースが設けられていた。
自分はあまり興味がなかったため、そのまま通り過ぎようとしたが、販売員の一人である恰幅の良い兄ちゃんが「お兄さん、これあげる。」とポケットティッシュを快活な笑顔と共に10枚差し出してきた。
「あ、いいんすか。」といってそれを受け取ったが最後、「ウォータ