![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/41158161/rectangle_large_type_2_30dd5ed2b0501919280b514254e0693e.jpeg?width=1200)
【日記】卯酉東海道式執筆法?
ガタンゴトン
ガタンガタゴトン、ガタンゴトン
ウィーーーン……
カッカカカッカ♪
ズンッチャ ズンッチャ ズンッチャ
テレレレテーレーレ―
テーレーレー
テーレーテレレレテーレーレーレレ
テーレーレー
テーレーテーレー
テーレレテレレレレー♪
これは『上海アリス幻樂団』による音楽作品『卯酉東海道~Retrospective 53 minutes』の一曲目『ヒロシゲ36号~Neo Super-Express』の出だし部分だ。
この作品は東方projectのスピンオフ的立場にある秘封倶楽部を主役とした作品で、京都-東京間を53分で結ぶ卯酉新幹線『ヒロシゲ』車内での他愛のない会話や車窓に投影された景色を楽曲とブックレットの物語で表現している。
単純に東方projectの中でも好きな曲が多く収録されていてお気に入りなのだが、この作品の何よりカッコいいところは、楽曲の演奏時間がきっかり53分なところだ。
『ヒロシゲ』は東海道五十三次になぞらえて最高速度を出さずに到着時間を53分に調整しているという話が作中に出て来るが、CDを聞くことでその53分を追体験することができるというわけだ。
演奏時間に意味を持たせるのってカッコイイな~……と、初めて聞いた高校時代から何となく思っていたが、最近になってふと考え付いた。
53分で終わるCDって作業用BGMとしてメチャクチャ丁度良いのではないか、と。
最近原稿に集中できていなかったこともあり、『卯酉東海道』集中のスイッチにして原稿に取り掛かる『卯酉東海道式執筆法』を身に付けられないかと思い立って試してみた。
ルールは二つ。
〇CDを聞いている時は原稿以外の事は一切しないし、考えもしない。中断も禁止
〇逆に、原稿をする時以外に『卯酉東海道』を聞かない
取り合えずこれらを守って原稿がどれだけ捗るかを試してみた。
→結果、かなり捗った。
普段の自分は、紙のノートにボールペンで小説を書くのだが、B5換算でおよそ3~5ページ。文字数だと大体2000~3000字を53分で書くことができた。(後でwordファイルに打ち直しながら小説としての体裁を整えるので正味の時間効率はそれほどでもないが)、自分からしてみれば中々の集中力と生産性を叩き出すことが出来た。
作業53分+休憩7分を合わせて一時間一セット。
一日に東京‐京都間を何回行き来できたかで、その日の作業量を成果以外の観点で認識できるようになったのも地味に助かる部分だ。
思いのほか精神力を消費するので今は一日二セットが限界だが、慣れれば四、五セットぐらいはイケそうな気がする。
お気に入りのCDを作業目的で聞いてしまう事には多少の抵抗を感じるが、『ヒロシゲ』はあくまでも新幹線、移動手段だ。観光ではなく仕事のために利用するのもアリ……と言えなくもないだろう。
そんなわけで、しばらくは東京‐京都間を脳内で行ったり来たりしてみようと思う。あと、純粋に良い作品なので気になった人はぜひ聞いてほしい