路上のアーティスト
ー バルセロナ きらきら太陽の真下のカフェで ー
◇このエッセイは二十年ほど前のバルセロナのお話しです◇
いつ歩いても、
にぎわいを見せているランブラス通りでは
いろんなタイプのパフォーマンスを
見ることができる。
人形のように身動きせずじっとしていた人が、
お金をボックスに入れたとたん
ゼンマイじかけのように動いたり、
腕や足などのあらゆるところに
紐が付けられている
人形を操ってピアノを弾いたり
毎年毎シーズン様々なアーティストが
世界中からやって来る。
大人も子どもも吸い込まれるような
純粋な瞳で
その様子をじっと見ているのだ。
この通りに限らず、
ゴシック地区と言われている
古い建物がそのまま残されている場所では、
クラシック音楽を主に演奏する人たちが多い。
それは、建物の反響音で素晴らしく良い音になるからだ。
一時期ボサノバのグループが
友だちの家の近くで演奏しているのを
よく聴きに行った。
暑い夏、窓を開けて涼んでいると、
どこからともなく風のささやきのような
音楽が吹かれてやってくる。
友だちからの電話で、
彼ら(ボサノバのグループ)が来ているから、
と連絡が入りその音楽が聴きたくて
急いで家を飛び出して現場まで駆けつけたこともある。
路上の音楽家たちは、
時に鳥肌が立つくらい素晴らしい。
テレビに映る有名と呼ばれているアーティストを
上回るようなグループもいる。
そんなグループに出会ったら、
大きな拍手とありがとうのチップを忘れずに。
ここからは二十数年前からヒューッと時間をもどし、現在のことをかきます。
最近はあまりランブラス通りを
歩かないのでわからないけれど
その通りでパフォーマンスをする人は
とても少なくなったように思う。
バルセロナの凱旋門がある通りでは
ロープを大きな輪にして
巨大シャボン玉を飛ばしている人がいたり
昔のカメラを使って
写真撮影をしてくれる人がいたりする。
相変わらずカテドラルのあるゴシック地区では
数百年も昔にタイムトラベルしたような雰囲気もあり
オペラを歌う人や
ギターを奏でる人など
反響で音映えするので
聴いてる方も、演奏する側も
いい気持ちにさせてくれるのだ。
カタルーニャ広場の
エル・コルテ・イングレスのデパートから
Av.Portal de l'Angelの通りへ歩いて行くと
途中の路上で
とっても素敵なジャズを奏でるグループや
若者が集団でダンスしていたりする。
時代は変われど、
街を歩けばエンターテイメントに出会える
バルセロナは
やっぱり心がおどってしまう街なのだ。
それでは今日はこの辺で。
良い一日を。ボンディア〜!
ここのところ
気持ちの良い青空が続いているバルセロナ。
ペルセウス座流星群も
我が家のベランダから見ることができました。
バルセロナは中心地も見どころがたくさんだけれど
郊外も素敵な場所がたくさんあります。
このガイドブックでも2、3箇所ほど
紹介していますので、
ぜひ手に取ってみてほしいなぁと思います。
どうぞよろしく。
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