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世界一のパネトーネを作るバルセロナのパン屋さん
日本にいると
あまり馴染みのないお菓子ではないだろうか?
その名はパネトーネ。
イタリアの伝統焼き菓子で、
柔らかい生地に
ドライフルーツのレーズンやオレンジピールなどを刻んで
混ぜて焼き上げた
コックさんの帽子のような大きなお菓子である。
バターや卵が入った生地に
パネトーネ種という天然酵母を加え
発酵させては生地を休ませるということを繰り返して
長い時間かけて作られるのだそうだ。
その上、焼き上がったら上のふくらみ部分が
しぼまないように、逆さまにしておくなど、、、
素人が作るには面倒でむずかしく、
ハードルが高そうなお菓子だ。
バルセロナに住んでいると
クリスマス時期が近くなると
スーパーマーケットや
お菓子屋さん、パン屋さん、
グルメな食材を扱うお店などに
山のように積まれて
並んでいるのを目にする。
ずいぶん前にスーパーマーケットで
安いパネトーネを買ったことがあるが
思ったよりパサパサで
味のバランスが弱く
なぜ、こんなお菓子をクリスマスに食べるのだろうか?
不思議に思ったことがあった。
ところが、本物はこれだったのだ。
イタリアはミラノで行われる
パネトーネの世界大会で優勝した
潰れないように
ガッチリとしたクリスマスカラーの
箱に入ったパネトーネ。
ふわっふわで、もっちりとしていて
食べれば、口の中に広がる
オレンジの香り!
しばらくその香りが楽しめる。
発酵がきちんとされているのが
焼いた生地に残されている穴を見るとわかる。
スーパーマーケットのとは
全く別物の食べ物なのだよ。
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実は、こちらのパン屋さんは
ずいぶん前から、パネトーネには力を入れていて
おいしいと噂された。
それを知ったのがおそらく(たぶん)2016年頃だと思うが
翌年、予約をすると
なんと、発酵がうまくいかなかったらしく
発売されないという事態もあった。
普通のスペイン人ならおそらく
売っていたかもしれないが、
こちらの店主は売らなかった。
それほどパネトーネ愛に溢れた人なのだろう。
納得できないものは絶対売らない。
そういう心の持ち主だからこそ、
世界大会で優勝をしたのだと思う。
パネトーネの大会には
結構参加されていて、他にも色々と賞を受賞されている
本当に実力のあるお店なのだ。
![](https://assets.st-note.com/img/1736352940-jMiSe0BP6K3mxuaClbJEYTzV.jpg?width=1200)
パネトーネの他に
日常的に食べるパンや、デニッシュ系の菓子パンもおいしくて
私のバルセロナのガイドブック『心おどるバルセロナへ』に載せている。
取材当時のパン屋の名前は
『Cloud Streetクラウドストリート』という名前で
小説のタイトルから付けたと語っていた。
ところが、現在は名前が変わり
『Suca´lスカル』という名前になっている。
場所は同じところなので、ぜひ行ってみて欲しい。
名前 Suca´lスカル
場所 C/Rosselló 112 ※メトロ駅のオスピタル・クリニックのすぐ近く
![](https://assets.st-note.com/img/1736355185-mEf2DLRotGx4Niz8vsCj6ebh.jpg?width=1200)
おいしいパン屋さんや、レストラン、雑貨店に洋服屋さん
もちろんガウディの観光名所など
様々なバルセロナの情報がたくさん入ったガイドブック。
どうぞ、手に取って見てください。
![](https://assets.st-note.com/img/1736356479-VODBLpTEWquwehRSM4Q3gf98.jpg?width=1200)