"幼少期"の海外経験の価値
second placeの藤野です。
今回も宜しくお願いします。
唐突ですが、
私が好きな場所のひとつに「空港」があります。
空港ではいつも、期待と不安が入り混じる何とも言えない感覚になります。
言うなれば、ワクワク+ドキドキ=ゾクゾクといった状態でしょうか。
父の仕事の関係で幼少期の計7年ほどを海外で過ごしたのですが、年齢の割に飛行機に乗る機会も多く、空港で過ごした時間が大人になってからもフラッシュバックする感じがあります。発着時間などを知らせるあの独特なアナウンスもなんだかずっと好きなんですよね。
機内食が苦手で、事前におにぎりやサンドイッチ、そして大量のお菓子を買い込んでから飛行機に乗り込んでいたのも空港での良き思い出です。
アメリカの空港に降り立った際のイミグレーションでのやりとり等も強烈に記憶しています。今でも忘れられないのが、母、兄、私3人でイミグレに向かった際の出来事。
「ネーックス(Next)」と指でクイクイっとこっちへ来やがれと言わんばかりに呼ばれ、母が一生懸命質問に答えていると、突然相手のアメリカ人女性が何かを忙しなく探し始めました。自分の鞄から何からひっくり返していて(控えめに言っても5分は続けていました)余程重要なものを紛失したのかとこちらも心配になっていたら、ようやく発見されたものはなんと、
チューイングガム。。
家族3人でズッコケました。
ソーリーの一言もなく、何事もなかったかのように手続きは進み、無事に通過出来て事なきを得たのですが、、、日本ではちょっと起こり得ないシチュエーションですよね。
これは1つの例に過ぎませんが、アメリカで生活する間に他にも様々な"異文化体験"をしました。
さて、ここからが今回の本題です。(余談が過ぎました。失礼しました。)
私は、叶うことなら、
日本の全ての子どもたちに"幼少期のうちに"一度は海外に行く経験をしてほしい
と考えております。あまり幼すぎると記憶に残らない可能性があるので"小学生のうちに"がベターかもしれません。
旅行として経験するのももちろん良いのですが、子ども自身に少し負荷がかかる程度が理想的です。
海外に行くことの意義、目的はこんなところにあると考えています。
1. 非日常を体験すること
2. 自分について考えること
3. 日本について考えること
4. 物事に取り組む姿勢を見直すこと
少しブレイクダウンします。
1. 非日常を体験すること
全てを親に任せられて、ただただ付いていけば良いような状況ではなく、子ども自身が異国でのコミュニケーションに困る経験だったり、普段味わうことがないような緊張感やちょっとした不安感を体験することはとても重要だと考えています。普段の日本での生活だけでは、なかなかそのような機会はなく、そうした体験の有無は子どもたちの想像力やチャレンジ精神を育むことに大きな影響を与えると私は考えております。(当然、負荷を与えるにしても幼少期は安全の担保が大前提です)
2. 自分について考えること
自分は果たしてどんな人間なのか、考える機会もきっと少ないですよね。
「僕は普段は人見知りもしないし、おしゃべりだと言われるけど、外国人相手だと怖気付いて積極的にコミュニケーション取りにいけないな。。」
「私は思ってたより緊張しないタイプかも」
「今までこんなことしたことなかったけど、思い切ってやってみたらうまくいった!」
アウェーな環境だからこそ本当の自分に気付くことになると思います。気付くことが出来れば良くも悪くもどう対応すれば良いのかを考える機会となり、適応力を身に付けるのに非常に有効であると考えています。
3. 日本について考えること
これも普段はなかなかしないですよね。
外に出ることで、他を知ることで、己を知る。
国でも同じことが言えると思います。外国と比較することで日本の良し悪しに改めて気付かされることもあると思います。
「日本って清潔な国なんだな」
「味噌汁飲みたいなぁ」
「日本では良しとされることも海外では悪い意味に捉えられてしまうこともあるんだな」
異国、異文化について理解するには、まず自国、自国文化について理解を深めることが必要です。
4. 物事に取り組む姿勢を見直すこと
ここに繋げるために海外を経験すべきと言っても過言ではありません。
「海外に行ってきた!」
それだけでも子どもたちにとっては大きな自信となるでしょう。もちろんその間には上記に挙げたような様々な体験が含まれており、そこでの成功や失敗が、
「もっとコミュニケーションが取れるようになりたい!」
「英語力を身に付けられればどこにでも行けそう。世界をもっと知りたい!」
といったような、学習意欲に向上や、視野の広がりに繋がる可能性があります。
そして、
お父さん、お母さん、いつもありがとう
と、普段は気付かない小さな幸せに対して
「感謝」する気持ちも芽生えることに期待したいです。ここにこそ大きな成長のチャンスがあり、日々の物事に取り組む姿勢を見直す良いきっかけになると信じています。
依然、厳しい状況が続いておりますが、1日でも早くコロナが終息し、また気兼ねなく海外に行けるようになることを願うばかりです。
そして私自身、1人でも多くの日本の子どもたちが海外経験が出来る機会を作っていきたいと考えております。スポーツを通じて。
second place 藤野
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