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子育てが終わる時Part2 〜前編〜

こんにちは、人生設計カウンセラー寺尾佳永です。
以前書いた同じタイトルのコラムにたくさん反響をいただきありがとうございました。
今回は、その後について2回に分けて書いていきたいと思います。

前回のコラムはこちら▽▽▽


 私には3人の子どもがいます。
この3月に末っ子も家を出て、我が家は夫婦2人きりになりました。

上の2人の時、子育てで苦労したことが無かったのに、末っ子は赤ちゃんの時から嘔吐下痢で入院したりして苦労しました。夜中に何度もシーツを替えて洗濯して絶望感に襲われた日もありました。

幼稚園では周りが専業主婦ばかりの中で働く私は、子供同士の約束に振り回されて、最後には「同じようにできないから誘わないで欲しい」とお願いしました。本当は子供同士で約束したプールや公園へ連れて行ってあげたかったけど、親がついて行けないから我慢させるしかなかった。安易に幼稚園に入れたものの、周りに専業主婦の多い地域で働きながら子育てすることがこんなに大変だとは思いませんでした。

それでもお友達と仲良く小学生になり、サッカーを始めて体力もついて元気に育ってくれていました。前回のコラムに書いたように上の子に勉強させたこともあり、勉強を強要するより伸び伸び育てたかった。だけど、小学生になれば宿題があり、忘れると先生から連絡帳に書かれたり電話がかかってきたりします。

ある年の担任は、毎日できていないことを赤文字のサインペンで連絡帳にいっぱい書いてきて、宿題のできていないページは教科書を半分に折られてボロボロになっていました。今思えば、うまく言うことを聞かない子供をどうにもできない先生のストレスの捌け口になっていたのだとわかりますが、当時はつらくて朝に宿題させながら、「仕事に行けない」と怒鳴ったこともありました。
あまりに毎日電話してきた時は、「先生の電話がストレスなので、これ以上うちの親子に関わらないで欲しい」とお願いしました。あの時のノートや教科書は、取っておけば裁判で勝てるくらいひどかった。

そうこうしているうちに、学校に行かない日が増えて不登校気味になっていきました。幸い6年生で初めて男性の担任の先生になり、その先生の関わりがとても合っていて無事小学校を卒業できました。

中学では慢性的な不登校でしたが、部活動が楽しかったみたいで、平日休んでいても土日の部活に行ったりすることもありました。不登校の理由は今でもはっきりわかりません。学校は楽しそうだったけど、夜遅くまでゲームをしていて起きられないからだと思っていました。

そんな息子が中3のある日、名古屋に行きたいと言い出した。ゲームの大会に行きたいと。未成年だけど、仕事でついて行けないから高速バスを予約してひとりで行かせました。

その日優勝してくると言った息子は、本当に優勝してみせたのです。

ネットの生配信でドキドキしながら応援しました。
その日から「ゲームばかりやって、暴言吐かないの」と怒ることはなくなりました。全国大会へ向けて練習のため、ゲームが第一優先です。私も保護者としてホテルと新幹線まで用意してもらいました。
そして当日、プロや大人たち相手に戦って全国3位になりました。
息子は雑誌にも掲載され、その栄光とともにゲームをやめました。ゴミだらけだった部屋を自ら片付けて高校へ進学しました。

高校は出席日数が少なかったので、偏差値の低い私学で息子が楽しんで通えるところを探しました。女の子が多そうなコースにして楽しく通っていたと思えば、女の子の家から帰ってこなくなるわ、痴話喧嘩のもつれで学校で騒ぎになって無期停学になるわと高校でも色々問題を起こし心配をかけ、結局不登校気味は変わりませんでした。卒業間近になってまた停学になり、私は気の休まることがありませんでした。それでも高校卒業と同時に通信で専門学校も卒業し、さらに専門学校へ進学しました。

専門学校では良い友達に恵まれて、時々休むことがあっても楽しく過ごせていました。自分で決めた会社にエントリーし、自力で内定をもらってきました。

アルバイトを急に辞めたり、服をたくさん買って支払いを溜めたり、心配はつきません。

3月になっても片付けない息子に代わって引っ越しの手配までして過保護かもしれないけど、それでも自立してもらわないと始まらない。最後の最後まで心配でしたが、自分でガスや水道の開栓手続きをする息子を見て、とても頼もしくて、もう大丈夫だと思うことができました。

3人目なのに、いつもドキドキハラハラ心配ばかりしてきました。
甘やかし過ぎたかもしれません。
それでもいつも味方でいたい。
いつもやりたいことを応援してあげたい。
何よりも愛されていることだけは忘れないで欲しい。

出来の悪いお母さんだけど、精一杯やれることをやってきました。

2022年3月末、長い長い子育てが終わりました。
色々あったけど、それでもちゃんと終わりがきました。
長くなりましたので、その後の暮らしがどうなったのかは次のコラムでお話します。

執筆者:かえ@人生設計カウンセラー - セカンドスター


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