「九死に一生を得る」
こんにちは。
ご報告が遅くなりましたが、実は予定より2日遅れて帰国していました。
母とドイツ→ベルギー→フランス→ポルトガル→イギリスと周遊していたのですが、イギリスから日本へ帰国する前日、最後の観光を終えてホテルに戻る際に事故が起きました。
イギリスから日本へ帰国する前日、最後の観光を終えてホテルに戻る際に事故が起きました。
母が転倒し、頭を強打して救急搬送されてしまいました。
事故した瞬間に、死を意識するほどの強い衝撃と出血量ではありましたが、現在後遺症もなく自宅で療養しております。
入院生活など母が一番大変であったことに変わりはありませんが、私自身にとってもショッキングなことで、今も事故の瞬間がフラッシュバックし、自責の念に苛まれております。
この内容をどこまで記載するか迷いましたが、無事帰国したというご報告と母は回復に向かっているということ、自らがこの件に付いてしっかりと向き合っていくこと、また日本海外問わず、予期せぬ事故に出くわした時の参考になれば幸いです。
「九死に一生を得る」というのは、多くの偶然が重なり母は助かったと感じています。
本当にロンドンの方々、医療チームの方々に深く感謝しております。
今回の事故は、私もトレーナー経験を通し色々なケガを見てきた中でも、一番生命の危機を感じた頭部外傷でした。
事故からの状況を時系列で並べます。
「九死に一生を得る」
11/3(事故発生)13:30 タワーブリッジ近く
最後に観光を終えたのは、タワーブリッジがある場所で記念撮影をして、帰る途中の駅前での出来事でした。
歩行中に杖が引っ掛かったことにより、足がもつれて受け身を取れないまま勢いよく頭から地面に転倒。
幸運だったのは、駅前に駅のスタッフさんが何名かいらしていて、倒れてすぐに止血を行う大量のガーゼや身体を冷やさないアルミの保温シート、
そしてすぐに救急車を手配してくださったことです。
私の太ももの上で母の頭を固定して止血を開始。
15分ほど経過した頃に、偶然通り掛かったお医者様が事態に気付き、救急隊が来るまでの間ずっと処置をしてくださいました。
14:40(救急車到着)
出血も止まらない状況で救急車が到着するまでに1時間が経過しており、助かることを願うしかありませんでした。
幸い母は意識を失うことはなく、私にできたのは手を握り、声を掛け続けることだけでした。
15:00(病院到着)
母も私も血だらけで、私達の着ていた衣類はほぼ全て処分。
かけていたメガネも割れてしまいました。
16:30(医師から呼び出し)
治療室に入ると、こんな状況なのに笑顔の母。
お腹が空いたと言われて拍子抜けしましたが、本当に本当に生きていてくれてよかった。
頭の傷は10針以上縫われていました。
CT検査の結果や体の状況を教えてくれた医師からは、「骨折はなく、一次性の外傷性くも膜下出血、浅い硬膜下血腫」という診断でした。
48時間後に再検査をし、問題がなければ日本へ帰国、問題があれば6週間は飛行機に乗れないと言われました。
それから、
母は一般病棟に移動し、私はホテルに戻って家族への連絡・飛行機のキャンセル・海外旅行保険への連絡を行いました。
11/4 事故から二日目(入院)
母の無事を願い病院へ向かいました。
頭部外傷は急変することが珍しくないため、それが一番の心配でした。
面会すると、私の顔を見て喜ぶ母の元気な様子に安堵しました。
母は英語がわからないのでナースの方達と上手く意思疎通が取れなかったのですが、偶然にもソフィアさんという方が名古屋に3年間住んだことがあり、母の担当をしてくださいました。
さらに帰国の相談に至るまで幅広く助けていただきました。
11/5事故から三日目(退院)
事故から48時間後のCT検査も出血の進行はなく状態も安定しているということで、搭乗の許可がおりました。
診断書や服薬を用意してもらい、そのままホテルへ移動。
ホテルは空港へアクセスしやすいところで、良いホテルを抑えてました(^_^)
11/6事故から四日目 日本帰国
まずロンドンの空港に到着して、すぐに車椅子の手配をお願いしました。
優先搭乗や乗り継の際も空港のスタッフの方が車椅子を用意して待機してくださり、スムーズに乗り換えすることが可能でした。
ガトウィック空港に到着し、15時間30分の飛行機でまずトランジットの中国へ向け出発。
ロンドン→上海着(12時間)上海にてトランジット(90分)
上海→セントレア着(2時間)この流れで帰国しました。
入国審査を受けてゲートを出ると、兄が車で迎えに来てくれてました。
自宅に着くと孫と猫との感動の再会😭
11/8日本の病院受診
帰国翌日には日本の病院を受診し、再び11/15にCT検査を受けた結果は「問題なし」と診断を受けました。
高齢者のためまだ不安は残りますが、本当に一安心しました。
今回このようなことが海外で起きてしまい、事故当時の母の姿、大量の血のやにおい、焼きつけられた光景がふとした瞬間にフラッシュバックし、一人で行けば良かった、もっと注意を払っておけば良かった、など振り返ると気持ちの整理がつかない自分がいます。
最後に
旅にトラブルはつきものと言いますが、母の命が無事だったことが、何よりの救いです。
しばらくは油断のできない状況下ですが、可能な限りのサポートを今後も家族で尽くしていきたく思います。
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