なくすべき?御中元・お歳暮、日本の古き慣習
おはようございます。今日はいつにも増して偏頭痛が半端ないって!
#意識低い系社長 です。
今日はちょうど御中元の時期ですので、日本の古くからある慣習についてお話させてください。
1.日本の風習
日本は古くから季節や時節を大切にしてきました。四季折々という言葉があるように、季節ごとになんらかの記念日や習わしがあるものです。
その中でも現在でも受け継がれているものが、
・1月・・・初詣、年賀状、おせち、お雑煮、門松、七草粥
・2月・・・節分、わたしの誕生月
・3月・・・ひな祭り、春分の日
・4月・・・お花見、潮干狩り
・5月・・・端午の節句
・6月・・・もうないかも?
・7月・・・七夕、祇園祭、土用のうなぎ、ほおづき市、御中元
・8月・・・お盆、夏祭り、各地花火大会
・9月・・・十五夜、お彼岸、秋分の日
・10月・・・紅葉狩り、神嘗祭
・11月・・・七五三、酉の市、新嘗祭
・12月・・・冬至、年越しそば、除夜の鐘、煤払い、お歳暮
とまぁ、ざっとわたしが思いつくのをあげただけでもこれだけあります。調べたらもっとあるかもしれません。
この中にはもう廃れてきた習わしもあります。わたしの誕生日なんかはその筆頭ですね。今年は誰からも何も言われませんでした。(泣)
2.御中元、お歳暮の習慣
御中元、お歳暮、あと今思い出しました年賀タオル。このあたりは未だに取引先同士で贈り合う習慣があります。
もはやもらってもありがた迷惑だったりするのですが、付き合いが長いとどちらかが「もう終わりにしようや。」とでも言い出さない限り、なかなか突然やめるのはどうか、ってモヤモヤするのです。
実は今年はやめるのにはいいタイミングだと思ったので、仕入れ元には弊社に対しての買掛が少ないことを理由に、今年からはもう結構ですから。と連絡をしたのですが、返ってきた返事は「お言葉に甘えさせてもらいますが、売上が戻ったらその時また。」
・・・。
うーん。なかなか難しいようです。
そして弊社から得意先への御中元は、先代社長が「そんな無礼なことはできない!」の一言で例年通りに贈ることと相成りました。
無い袖は振れないというのに・・・。
3.縁と人情で繋がっていた日本式仕事術
多少割高でも、長い付き合いのある会社との取引では、「信用」が生まれ、そして「義理」や「人情」で末永くお付き合いさせていただく、というのが日本で培われた企業精神なのです。
ところが、グローバル化の流れは、その「縁(えにし)」という考え方を洗い流してしまいました。
大企業がコスト至上主義に走り、部材の海外調達を推し進めた結果、わたちたち中小企業もまた、できるだけ仕入れ元も安い所を探すようになりました。
ちょうどモノタロウやネット通販の普及タイミングでもあったので、今まで工具や消耗工具類を頼んでいた問屋さんから、モノタロウに主要仕入れ先を変えたのです。
そう決断をしたのはわたし自身でした。長年取引をしていた問屋さんからは、なんとか注文頂けないか、と何度か打診がありましたが、申し訳ない。と断ってるうちに、数年後、その問屋さんから廃業のお知らせが届きました。
わたしが一因でもあると思っています。ただ他の顧客も安い、安い方へとどんどん流れていた結果だと思っています。
4.事業を最適化すると風習は廃れる
最終的に、このままいくと企業間のやり取りは請求書と領収書だけになる時代になるでしょう。
御中元やお歳暮という習わしは、あくまでも「おたくと今後とも長く取引、やり取りを続けたいので、よそに頼んだりせず、今後ともうちで宜しく頼みますよ」という意思表示であり、実際コスト面で争いになるような状況では、意味をなしません。
企業間だけの話ではなく、年賀状や贈り物、もうもらっても逆に迷惑、と考える人も多くなってきました。理由は簡単です。「お返し」前提での贈り物だからです。
一言お礼を言わなければいけない、頂いた分の半分ぐらいの金額の品を送らなくてはいけない、同額程度のギフトを送らなくてはいけない、など、細かくそして複雑な「お返しルール」があるのです。
5.今後の風習
日本古来の風習をどこまで守っていけるのか、わたしにも分かりません。得意先に年賀状を出しても返ってこないなんてことはもう普通のことです。
あえて、最近は時候の挨拶などもメールに入れないようにしています。相手にもその対応を求める必要があるからです。こうやってどんどん効率化、簡略化をしていくことで、古いしきたりや風習はどんどん廃れていくのでしょう。
いつまで、私達は日本人としての日本の風習を守っていけるのか、それは私達自身がそれをめんどくさがらず、残していこうという意思でしか成し遂げられません。皆さんはどう思いますでしょうか。
ここまで読んで頂きありがとうございました。