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元経営者が語るどんぶり勘定のお金の基礎
#KENMAYA です。
まず最初に言っておきますと、中の人はお金の管理が苦手です。
家計管理は全て妻に任せています。
わたしは事業としての仕訳や勘定、投資に集中しています。
これには大きく分けて2つの理由があります。
・ビジネスモデルやマイルストーン(進捗)がわたしの頭の中にしかない。
・投資する銘柄や投機のタイミングが完全にわたしの直感頼り。
上記の理由から、わたし自身の個人資産、収益の一部をお小遣いとして妻からもらい、その中で資産運用、及び投資、広告宣伝等を行っています。
事業者、サラリーマン、フリーランス、どんな形であれ、
基本的には事業体や企業から給料、対価、報酬をもらう。
というのは皆さんも分かっていると思います。
では、その事業や企業がどのようにして成り立っているのか。
意外なことにここまで理解できている人は少ないように思います。
今日はどんぶり勘定で分かる事業のお金の基礎についてお話したいと思います。
1.粗利益
まずひとつの事業をとって考えたとき、
『粗利益』(あらりえき)というものが最も重要な要素になります。
これは、
売上 ー 売上原価 = 粗利益
という計算によって算出されます。
売上は、販売単価×売上個数ですよね。
売上原価はその販売単価の原価となります。
例えば、お弁当だったら、
売上原価に含まれるのは、原材料費(食材、梱包)、人件費(調理)
(※人件費を原価に含むかどうかは業種によって異なります。)
などです。
お弁当一個500円に対し、売上原価が300円なら、粗利益は200円となります。
例えば上記のお弁当10個作って10個完売すれば、
500円*10個=5,000円の売上から売上原価300円*10個=3,000円を引いた、
2,000円が粗利益となります。
しかし、10個作って6個しか売上がなく、4個は廃棄となってしまうと、
500円*6個=3,000円の売上から売上原価300円*6個=1,800円を引き、
粗利益は1,200円になってしまいます。
そして、廃棄した分は営業損失として計上することになります。
このように粗利益が大きければ大きいほど、
事業は存続し、拡大することができますが、
粗利益幅が少ない事業ほど苦しい状態になりやすいと言えます。
2.粗利益から営業費を捻出する
事業はその規模に関わらず、
得た粗利益がそのまま会社の利益になるわけではありません。
粗利益から販管費(販売管理費)が捻出されます。
この中で必須なのが、一般管理費です。
経理や総務といった人材を雇用している場合、人件費。
テナントなどの賃料、水道光熱費、通信費などの固定経費です。
次に、販売費です。
これは広告宣伝費や荷造包装費といった、
商品サービスの販売に直接かかる経費です。
営業や販売スタッフを雇用している場合、人件費も含まれます。
これを粗利益から引いたあとが、営業利益、となります。
(ざっくりとですが、ここから税金が持っていかれます。)
3.営業利益を常に黒字化する
営業利益を常に黒字化することは実はものすごく大変です。
どんな業界でも儲かっている時期(繁忙期)と暇な時期(閑散期)があるからです。年中ドタバタ忙しい業界は滅多にありません。
つまり、どうしても営業利益が赤字になる月が出てきます。
少なくなった売上に対して、経費が重すぎる・・・。
そんなときに固定経費の削減、見直しとしてリストラが行われます。
今ではリストラ=人員解雇の意味で定着していますが、
そもそもリストラクションは「組織の合理化」が本来の意味です。
事業ごとの組織改革や体制の見直し、不採算部門の整理は事業を継続する意味でも必要なことなのです。
そして赤字になったとはいえ、給料や税金の徴収は待ってくれません。よってこの危機を脱するために企業は内部留保を蓄える傾向にあるのです。内部留保の少ない企業はこういった事態に対応できず、あっという間に倒産、廃業します。
ハイパーグロース(超成長産業)でもなければ、企業が内部留保を蓄えるのは必然ですし、現在のように消費が冷え込んでいる局面では、さらに企業は緊縮策を取らざるを得ないのです。
4.集中投資と分散投資
ここからはお金の使い方についてお話していきます。
まず、資産運用の基本は「分散投資」です。
これはもう皆さんも聞き飽きる程だと思いますので、割愛します。
では、「集中投資」とはなんでしょう。
「分散投資」とは真逆のことです。
これは、個人で稼ぐ力を身につけるためや、
一気にビジネスを加速させたいとき、事業が成長軌道に乗っているとき、
集中的に資本、資金を投入することで大きな稼げる仕組みを作るときに必要な考え方です。
集中投資には大きな決断力とある程度の資金力が必要です。
集中投資を行う際は、借り入れや資金調達によってではなく、
自己資本で行うのが原則だとわたしは考えています。
逆に言えば、それだけの資金的余裕がなければ、
集中投資は行ってはいけない、ということです。
いくら目の前に金のなる木があったとしても財布の中身がなければ、
買えないし、買ってはいけないのです。
長くなりましたので、今日はこのへんで終わります。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
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