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組織にイノベーション(改革)を起こすたったひとつのアイディア


#KENMAYA です。

昨今、日本社会や日本企業に対するネガティブなイメージが広がり、グローバルに対応できないことや、企業のトップや一部の富裕層を毛嫌いするムードが蔓延しています。所得格差を背景としたジェネレーションギャップは今までに何度か指摘してきましたが、日本で生活している以上、わたしたちが未来を暗いものだ、と思えばそれは現実のものとなっていきます。

例えば今まで「勤勉であること」は日本の美徳であり、日本人の根幹を成すものとして広く定着してきました。学生がいくらテストで優秀な成績を残しても、毎日学校に無遅刻無欠席の皆勤賞の方が栄誉あるものとして捉えられるのがまさにいい例と言えるでしょう。

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日本人に深く根付いた習慣や慣例といったものを大きく変えることは難しいですし、悪く捉えられがちな「同調圧力」も言い方を変えれば、「みんなある程度わきまえてる」「空気が読める」「一定の教育を受けている」とも評することができます。


しかし、近年の急速なITの普及によって、否が応でもライフスタイルや考え方を変えなければならなくなってきました。あくまでコロナ禍はIT化を強烈に推し進める原動力、きっかけになったに過ぎません。いずれ世の中はグローバル化とIT化の波が押し寄せてきていたでしょうし、いつかは必ず今までの固定観念から脱却しなければならないタイミングは訪れていたでしょう。

ですが、旧態然とした組織の改革は一筋縄ではいきません。【今まではこれでうまくやってこれていた】のになぜ変える必要があるのか。【今のままでも何とかやっていける】のになぜ変える必要があるのか。こういった考え方が根底にあるため、組織を変える必要性、蓋然性を過度に求めがちになっているのです。

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これは、組織に限らず個人単位でも同じことが言えます。日本がかつて長きに渡り鎖国をしていたのと同様に、自分の中で育ってきた思想や正義感のようなものは容易に変えることはできません。また、当人にとってみればそれを変えることは自分の成長過程を否定するようなものであり、容易に受け入れられるものでもないでしょう。


では、組織に変革をもたらすためには何が必要なのでしょう。先述した通り、個人や組織に意識改革を求めるのはとても時間がかかり、悠長に「みんなが変わってくれるのを待とう」なんて思っていたら、いつまで経っても変革なんてできません。

変革をもたらすために必要なたったひとつのアイディアは『荒唐無稽さ』です。

荒唐無稽とは【言動に根拠がなくて、とりとめもないこと。でたらめであること。】を指す言葉です。矛盾してるように思われるかもしれませんが、実際「とりあえず思いつきだけど・・・」という閃きこそが、組織の変革において最も重要なアイディアなのです。

固定観念の脱却への最短ルートというのが『荒唐無稽』です。『荒唐無稽』なアイディアに対し「はぁ?」「採算は?」「損益分岐点は?」などと返すのはもっと『荒唐無稽』です。元々『荒唐無稽』なアイディアなわけですから、それを如何に面白く仕上げられるか、そして実際に形にできるか、が焦点なんです。いきなりコストや損益なんて持ち出したら、全然変革できていないではないですか。


もちろん世の中のニーズに対する見極めや本当に形にできるのか、といった建設的かつ前向きな議論は大いに結構だと思います。しかし、まず否定から入るような話し合いでは100%組織の変革なんて無理です。今までのセオリーや筋書き通りに事を進めたいのであれば、変革は必要ありませんし、実際必要としていないのでしょう。

誰も挑戦しないなら誰も失敗しません。誰も挑戦しないなら誰も成功しません。これをどう捉えるかは、あなた次第です。


ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
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