ねぇ、なんで日本ってこんなに給料安いの?第二編
こんにちは。雨が強すぎて、外で少し作業をしていただけなのに
パンツまでずぶ濡れの
#意識低い系社長 です。
今回は、恐らく現状日本に住むほとんどの方が感じていらっしゃる「給料安すぎ」問題について、とりあげたいと思います。
あれ?この前も書いてなかった?って方、正解です。
つい、先週書いたばっかりの記事です。
ただ、この記事を読み返して見て、「なんかちょっと物足りないなぁ」と思ったので、今回はもっとお金に焦点を絞って、お話したいなぁと思います。
追記)特に2.の頁はぜひ読んで理解して欲しいな、と思います。
【※ わたしは経済専門家ではないので、間違ってる部分があるかもしれません。ここは違う、という所があったら、ご指摘ください。】
1.みんながお金と思っているもの
例えば、あなたの手に今、一万円札があるとします。
それは、確かに、一万円ですよね?
いいえ、正確には「日本銀行が発行し、日本国政府が保証した1万円の価値があるただの紙」です。
ややこしいかもしれませんが、とても大事なところなんです。
まず皆さんが現金と思っているものは、基本的にはただの紙やただの金属片だと思ってください。では、そこにどうして100円や1,000円という価値が付くのでしょう?
2.クレジットとキャッシュの違い
実は、この2つの違いを正確に理解している方は案外少ないんじゃないか、とわたしは思っています。
キャッシュカードはATMで使う通帳代わりのカード
クレジットカードは買い物で使って翌月払いになるカード
あったとしても、このぐらいの知識じゃないですか?
今回はカードの話ではありません。
そもそもの言葉を理解するべきです。(なんでこれ学校で教えないんだろう・・・)
・クレジットとは──英語でCreditと表記し、「信用」「信頼」の意味です。
簡単に解説します。皆さんは常に何かしらのクレジットを持っています。
親が子供を育てるために、自分で消費するものではないものを買います。
例えば「粉ミルク」であったり「ベビーフード」のようなものです。
これは親が子供に対して将来への「投資」をしているのです。
もちろん、見返りはありませんけどね。
ですが、経済的に見ると、ここにも親から子へクレジットが発生します。
貸し手と借り手がいれば、そこにクレジットが発生します。
住宅ローンとか、家賃、電気、ガス、水道代なんかも全て
クレジットです。(毎日使う電気代を毎日現金で払う人はいません。)
日々自分が食べるものとか消費するもの以外、自分の銀行通帳上で
数字だけ動いているものは、全てクレジットなんです。
世の中の「お金の動き」のほとんどがクレジットによって動いています。
・キャッシュとは──英語でCashと表記し、「現金」の意味です。
これは先程お話した、「現金」そのものです。
給料日にキャッシュカードを使って、
自分の銀行ATMから引き出した「現金」です。
「現金」は資産としての価値を日本国政府が保証したモノです。
つまり、電子決済サービスやキャッシュレス決済は、
クレジットを「現金」化する手順を省いた買い物ということです。
「現金」は市場に流通する総量を日本銀行がコントロールできます。
つまり、「お金がない」と感じるのは、日本銀行が「現金」を刷るのを
渋っているのと同義になります。(あとで少し補足を入れます。)
3.給料が安い=物価が高い?
皆さんは、最近「物価が高い」と感じますか?
「給料が安い」とは感じても「物価が高い」とはあまり感じてないのではないでしょうか。
企業は消費増税を見越して少し前から、少しずつ物価を上げています。
これは原材料の高騰や人件費、輸送コストの増大など様々な理由によるものです。決して企業が暴利を貪ろうとしているわけではありません。
本来、物価が急上昇すると「インフレ」を引き起こします。
「インフレ」とは物価の急上昇に通貨がついていけない状態のことです。
100円だったジュースが突然200円になるような状態です。
こうなると相対的に円の価値が下がり、わたしたちは「物価が高い」と感じるようになります。
ですが、今現在「インフレ」の兆候はありません。つまり庶民の暮らしを逼迫するほど物価は上昇していないのです。
それなのに「給料が安い」と感じるのはなぜでしょうか。
4.実は日本は未だに「デフレ」を脱却できていない
日本は1999年頃から、物価が下がり続けるデフレ・スパイラル(負の連鎖)に陥り、そこから2013年のアベノミクス政策に至るまで、長きにわたる不景気でした。デフレからの脱却を急務としたアベノミクスでは、日本銀行に対する無制限の量的緩和及び日銀法の改正に踏み切りました。(分かりやすく言うと、政府がバンバン国債発行するから、日銀バンバン買ってね=お金刷ってね。)
ちょっと面倒くさくなってきてしまったので。ここからは軽く、いきます。
要するにインフレを目指して、円を大量に刷って市場に投入したんです。日経平均株価が実体経済と乖離しているのは、これが原因ともいえます。
はっきり言ってしまうと、アベノミクスで恩恵を受けられたのは日本株や国債を持っていたような、富裕層だけなんです。元々、資産運用するほどの預貯金や知識のない庶民は、ほとんど恩恵はなかったに等しいと思います。
だって、銀行はずーっと金利0%だもんね?
5.なぜそうなったか
これは賛否両論あると思いますが、長きに渡るデフレの影響で、日本企業は防御姿勢のままフリーズしていたのが最たる原因だとわたしは考えています。潤沢すぎる内部留保を抱え込む企業がバッシングを受けていたのは皆さんも御存知の通りだと思います。
そして、バッシングを受けた企業は内部留保を株主に還元しました。従業員の給与の引き上げではなく、株主にお金が渡ったのです。つまり、ここでもまた、富裕層しか得をしてないのです。
結果として、格差社会は広がり、低所得はさらに低所得に。富裕層はさらに富を貯える。これが今の日本の現状だとわたしは考えています。
6.結局富裕層批判かよ!
はい、その通りです。
わたしは、日本の立て直しに、富裕層への増税や税逃れの徹底した取締り、政治家や官僚の特権や既得権益の破壊は必要不可欠だと思っています。日本をダメな空気にしてるのはごく一部の富裕層と特権階級たちです。
そしてわたしたち庶民も、お金や資産運用についてきちんと学ぶべきです。
自分には関係ない、と思わないで、将来設計を見据えた庶民ならではの投資や資産運用は山程あります。富裕層とまではいかなくても、プチ資本家くらいなら誰でもなれる時代になりつつあります。
共に賢く、プチ資本家目指して、生き残りましょう!
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
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