RPGゲームにおける「ラストエリクサー症候群」と現実の会社経営
おはようございます。
#意識低い系社長 です。
まず、「ラストエリクサー症候群」というのをご存知の方も多いと思いますが、簡単に説明しますと、ゲーム「ファイナルファンタジー」シリーズにおいて登場する味方のHPとMPを全回復することのできる「消費アイテム」で、やすやすと手に入るものではなく、ここぞというときに使う「希少なアイテム」である「ラストエリクサー」を使わずにゲームをクリアしてしまうタイプの人のことを指します。
1.ラストエリクサー症候群
先述したように、「希少なアイテムを消費することをためらう」タイプの人は結構います。
わたしが思うに、ラストエリクサー症候群にも3つのタイプがいて、
① 「希少アイテム」を使わずに取っておくことに喜びを見い出すタイプ
・・・このタイプは、所持アイテムやレアアイテムといったものを
収集すること自体に、至福感を感じるタイプです。
② 「希少アイテム」を使わずに他の方法で打開することに喜びを見い出すタイプ
・・・このタイプは、別名「縛りプレイ」とも呼ばれ、難易度の高い
コンテンツなどに自ら制限をかけたプレイに至福感を感じる
タイプです。
③ 「希少アイテム」を使う気ではいたけれど、ゲームの製作者の想定以上にレベル上げや強い装備を集めた結果、ラストバトルも楽勝で結局使わなかったタイプ
・・・このタイプは、いわゆるレベリングや周回プレイ等が
苦にならず、むしろそのレベリングの効率性や周回プレイの
快適性を求め、それの達成に至福感を感じるタイプです。
(ちなみにわたしはこのタイプです。)
2.「なぜ」使わないのか
「ラストエリクサー(使えない・使わない)症候群」の人たちはなぜ、使わないのでしょうか。
アイテムの希少性、リスクヘッジ、様々な要因があります。
では、「ラストエリクサー」は資産なのでしょうか?
答えは「NO」です。あくまで消耗品です。
つまり、「ラストエリクサー」は用意された消耗品で適時消費されることを目的とした保険商品ともいえます。
3.機会損失
「ラストエリクサー」を保険商品として見たときに、それを使わないということは、自動車事故を起こした時に保険会社を使わず、実費で損害賠償や修繕費を払うようなものです。
いかなる消耗品であろうと、資産であろうと、適時適切に投入しなければ、それは「機会損失」と言えます。
温存しておくべき機会、使うべき機会、それを見定める必要があるのです。
4.会社経営におけるラストエリクサー
そんなものはありません。
といってしまうと話が終わってしまうのですが、実際、企業にとってストラテジーとしてラストエリクサーたりえるのは「経営者の大胆な決断」、「従業員の画期的発明」、「固定資産・有価証券等の売却」の3つです。
・「経営者の大胆な決断」
ワンマン社長や中小零細、個人事業主の場合、今ある商売や業種を鞍替えすることは比較的容易ですし、そこにチャレンジするための資金力や体力のある企業であれば、あとは経営者判断でどうにでもなります。
ブルーオーシャンだと思うところに飛び込む勇気を経営者が持ち合わせているか、これが1つ目の「ラストエリクサー」です。
・「従業員の画期的発明」
企業で働き、その企業内で実績を上げて昇進したいという気概がある従業員であれば、会社からの命令のみでしか動かないのは機会損失といえます。
「個の時代」とは言われていますが、企業に属する者にとっては福利厚生や社会保険といった面で恵まれているのは事実です。ですので、企業が売り出す商品や製品に画期的なアイデアを従業員が提案することで、大きく飛躍する可能性もあります。これが2つ目の「ラストエリクサー」です。
・「固定資産・有価証券等の売却」
これは正直「ラストエリクサー」とは言い難いのですが、最悪の場合、資金調達の手段として活用する方法ではあります。
根本的に経営が苦しいときに資産を売却することは悪手だとわたしは考えていて、経営が苦しいときにこそ資産を守るべきだと考える理由は、非常に単純です。
足元を見られるからです。
経営が苦しいときの経営者の顔は見る人が見れば分かります。
特に今のような時期ですと不動産や会社売却は買い叩かれます。間違いなく。経営体制が磐石な企業ほど大地主など、固定資産を多く保有していますので、こういうときに資金繰りのために手放しがちなのですが、非常にもったいないと個人的には思っています。
5.最後に
わたしはラストエリクサー症候群のひとりです。
その中でもレベリングや周回プレイが苦にならないタイプです。
緻密に効率性を計算したレベリングは、経営においても役立つことが多々あります。いかに効率をあげつつ、収益をプラスにしていき、そしてタイミングを計って大きく投資をして、さらに効率をあげていく。
わたしの経営哲学はRPGゲームのレベリングに基づいています。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
サポートは不要です