キャリアコンサルタント養成講座①
キャリアコンサルタント養成講座を受講して個人的にためになっためも。
1.経験の再現、意味の出現
キャリコン養成講座受講者なら何度も出会う言葉、「経験の再現」と「意味の出現」、そして「意味の実現」。
体験から自分のなりの解釈が出てくることで経験として自分の中に蓄積されていくということ。
例えば、ある修学旅行で学年全員が山に登ったとする。
Aさんは「修学旅行では山に登った」
Bさん「山登り楽しかったな、今度は違うあの山に登ってみたい」
Cさん「山登りは辛かった。自分は体力がない、二度と行きたくない」
など、同じ体験をしても、そこから派生する意味はそれぞれ違う。その体験にいかに自分の価値観や意味を付与して自分の中に取り込んでいくかということ、それが意味の出現だ。
キャリコンでは、カウンセリングをする際に、クライアントから「経験の再現」=主に来談目的(悩み)などを語ってもらい、「意味の出現」=どういう解釈をしたかを促す。
今まで「体験」ばかりに目がいっていた私は、自分の中でいかに当事者意識を持って社会や自分の体験と接するということの重要性に気付いた。
そうそう、きっと今までの私は、なんらかの感想をいうときでも、そういう自分の中の解釈というのがきっと弱かったのだ。体験とか出来事ばかりを語ったりして。そして、その訓練ってあまり義務教育期間では受けない。
これは読書感想文を書くときでも使えるなぁと思った。息子が来年小学生なので、まずはそこから自分ごととして捉えてみる。
自分の中に体験を落とし込む作業だから、なんらかのネットでの情報で目を上滑りするだけの情報からは、やっぱり意味の出現には出会えない。
2、コンテントとプロセス
コンテントとは「内容」
プロセスは「その場の雰囲気や各人の感情、あるいは関係性の変化」
普段の会話はコンテントのみ、もしくはコンテント中心で行われていることが多い。ただ、キャリアコンサルタントやグループセッションのときには、プロセスにも留意して日常でのやりとりでは取りこぼしていた気持ちや考えに気付くことが必要である。
これ、すっごく養成講座中に感じました。
養成講座受講生でも、練習過程で、悩みを相談するクライアント役になります。その練習中で、「コロナでこうこうで仕事のこういう部分に不満を持っている」というときも、「そのとき、どう思いましたか?」という言葉にハッとします。
普段、そのときどう思ったかという観点では物事を見ていない、ということに愕然とする。
もちろん、「なになににムカついてさー!」「分かる」と共感しあったりすることはありますが、キャリコンでは、さらに「そのムカつくとき、その場面ではどう思いましたか?」って投げかけるの。(※まだ養成講座終了しただけです)
「あ、ムカついてて…、○○の部分に、不満があって…、何で自分だけなんだろうって、悲しい?気持ちなのかも...」と自分の感情に気付くことが出来る。
え、自分、自分の感情にも気付いていないん?とびっくりします。
そこから、めちゃくちゃすっ飛ばしますが、不満に思っているのは、自分の中で「こうありたい」というイメージがあるからで、「本当はこうしたい」と自分の中で見つけていくのが「理想形」です。
これを一度自分の中で経験したら、ものすごくコンテントとプロセスの消化ができます。
私は長男との会話で、このカウンセリング術を使って一度成功したなという事例があるので、別でまたまとめていければと思っております。