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0から1を生み出すって

難しそうだけど、そうでもない。
そうでもないけど、すごいこと。
1つ1つの積み重ね。

先日、学童保育施設鎌倉学び舎ではハロウィンイベントが行われました。

どんなものかというと…

鎌倉学び舎の先生についてのクイズがたくさん書いてある紙を人数分用意。

各人が全てのクイズに答える

答えたら、お菓子のある場所に行き、好きなお菓子をもらう

というもの。

それから、カボチャの装飾も登場しました。

仮装無し。呪文無し。練り歩き無し。

大人から見ると至ってシンプルなパーティーです。

でも子どもたちはとっても楽しそう。そして、嬉しそう^^

なんでかな?

実は、こんなことがあったからなのです。

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<クイズで楽しむハロウィンパーティー>

コロナ禍の中、今年のハロウィンはどうやって楽しもうかなぁと、
ある日子どもたちが考え始めました。

ちなみに、大人から声をかけたわけではありません。

子どもたちなりに、「今はコロナ禍の真っ只中なんだ」ということと、
でも「ハロウィンが近いなぁ」「何かやりたいなぁ」という現状把握と
思いがあったようです。

そこで何日も何日も考えていました。

でも、なかなか良い考えが浮かばず、計画が進んでいない様子でした。

その間に、鬼滅の刃の禰豆子パンプキンが登場したり…

折り紙の魔法使いが登場したり…

していましたが「当日どうするか」ということが出てきませんでした。

現状をわかっているからこそ、悩んでいたのですね。

そんなある日、2年生の子がクイズを行うことを思いつきました。

そしてあっという間にクイズシートが完成!

そして、前述のようなハロウィンパーティーとなりました。

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<カラフルなカボチャで表現されたハロウィンパーティー>

それから、当日カラフルなカボチャがたくさん描かれた作品が登場しました。

これは、また別の2年生の子が描いてくれたもの。

最近スタッフ大滝はパステルを使ったアートが好きでいろいろ試しているのですが、
「今日はハロウィンだからカボチャでも描いてみようかな」と、カボチャ用の型を作りました。

そして、自分が楽しいから(←ここポイント)カボチャの作品を1つ作ってみました。

そうこうしているうちにワラワラと帰ってきた子どもたち。

そのうちの1人の子がそれに目を留め、「やってみたい!」と目を輝かせていました。

どうやって描いたのかお話しすると、すぐに素敵な作品が完成。

すると、「大きな紙にこのカボチャをたくさん描いたらカボチャパーティーみたいになるんじゃない!?」と目をキラキラさせながら素敵なアイディアを伝えてくれました。

それからの集中力は目を見張るものがありました。

しかも、1列ごとに色を変えるという素敵さ。

黙々と取り組んで、ついに完成すると周囲からも歓声が。
本人もとても達成感に満ちた素敵な表情をしていました。

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どちらも、「子どもたち自身が自分で考えて、やり遂げて、何かを生み出した」という例。

大きなことでなくていい。

でも、この小さな積み重ねが大人になった時に活きてくると思うのです。

この子たちが何かを思い、考え、実行しなければこの世になかったものを生み出した。

それがたとえ世間一般で考えられているものと違っていても全然いい!

その子の心と頭がたくさん動いて生み出されたものの素敵さ。

その子の感じ方、アイディアの素敵さ。

そんな素敵さに気づき、共感できる大人としてそこに居たいと思いながら子どもたちと暮らしています。

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大滝世津子
子育てにまつわるあれこれを綴っていきます。専門知識に基づいたことから日々の中で感じたことまで。保育系大学専任講師を経て、現在は、学童保育施設代表、子育て支援施設主宰、教育研究所所長、保育園理事。博士(教育学)。小学生の一男一女の子育て中。

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