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何もかもほぼ壊れている(7/20)

何故だか疲れが溜まっているようだ。
日本の夏に比べたらなんて事のない暑さレベルのパリだが、長らく晩秋のような気候が続いたことが影響してしまっているのかもしれない。

日本では今頃、本年度の前半戦最後の試合がやっているころだろうか(あ、野球の話です)。

夏のセールで欲しいものリストを簡単にまとめている。私は今のアパートがとても好きだが、とにかく入居時の「問題なく機能して綺麗な状態」という不動産確認と現実はケラケラと笑いが出るほど違っている。

雨戸を閉めようとしたら、力学的に重要な三点が全て簡易的にプラスチックで留まっているだけの操作棒は何度も折れて外れるし、お風呂場の蛇口は壊れて折れているのでシャワーのみで対処し、ほぼ壊れているレトロなトースターは今朝不整脈のように点滅したのち動かなくなり、フライパンはマッターホルンと見紛うごとくズタズタにむけている。鍋の取手は明日にも外れそうにぐらついていて、扇風機は動かそうと思ったら首が取れて転がってきて、掃除機は1980年くらいから使ってます?ってほどに吸ったゴミより舞う埃が多く、洗濯干し竿は四点ともゴムが取れていてセロハンテープ補強の末グラグラで....

要するに、どこもかしこも崖っぷち状態なのだ。壊滅していない程度になんとか生きながらえている。

なので、欲しいものをリスト化するにも難しく、掃除機も、鍋も、洗濯干し竿も、トースターも欲しいっちゃ欲しい。でもそれはしばらく引っ越しをしない大前提であるし、新しく買い替えた事で古くなったアイテムを、ただでさえ家主の謎のガラクタ(失礼!)が収納棚の半分を占めているこの家で、全てをダブル保管するには収まりきらない。でも、古くなったものを捨ててしまったら、この家を出る時に置いていかなければならないのだ。

結局そんなことをケチくさく考えているうちに後回しになり、私の家は壊れかけのレイディオそのもののような様相をしている。

いや、しかし掃除機は買おう!掃除した後に棚の上が埃だらけでは、なんのための掃除なのだ!あ、そうだ。箒と塵取りも買いたい。今のやつは箒がボロボロになっているし、塵取り部分はゴムが劣化している上に割れているから、すぐにゴミが乗っかってこれない仕組みだ。

この前マルシェで買った弱って萎れかけているバジルを水に挿して立派に根を張ったので、それを植え替えて自宅テラスで家庭菜園でも(というのは全て彼のアイデアで、私はそんなマメさはなく、全部言われた手順で動いているだけだが)と思い、土やポットを買おうと思っていたのだった。

こうして購入品がどんどん増えて身重になるのもなぁと生きてきた私だが、四十にもなって、それなりに家の充実度を考えても良いのかもしれないなどと思いながら、眠さに支配され続けている身体共々堕落した時間を過ごしていたら夕方になっている。

バジル君は救いたいところだ。買いに行くか、土。

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