ウノハナクタシ
いよいよ梅雨に入った。
雨の匂いがそこら中に満ち満ちていて、鼻腔をも満たしている。汗ばむほどに上昇していた気温は突如として下がり、鳥肌が立っている。
盛り上がる気持ちは降りしきる雨によって流され、その熱を奪われていく。
そんな時候の今頃、いつぶりかわからないほどに久しぶりに、ぼくの中で怒りの大炎が燃えた。
怒りの感情は本当に久しぶりで、自分でもうまく手懐けることができなかった。それはもううまく寝つけず、夜中に目が醒めるほどに怒りが収まらなかった。怒るってひどく疲れる。そして振り返ってみるとそんなに怒ることじゃなかったんじゃないのかなって思うのだけど、やはり度し難い。
全ての感情の始まりには、驚きがどうやらあるらしい。お!とかあ!から喜びや悲しみ、怒りが生まれるようだ。
たしかにそう言われてみると、予想外のことからしか感情は生まれないかもしれない。(予想内の予想外ということもあるね。)
今回のぼくの事案も本当に予想外だった。そんなことあるんだ、そんなことしちゃうんだっていう驚きから始まって、それは怒りになった。
一度点いた火は燃えるための燃料をどんどん見つけ出して、その火をより拡大した。気づけば自分の体がはっきりと疲れを感じるほどまでに大炎となっていた。
怒りって感情はなかなか厄介だなぁ。燃え切ってしまうと後には引けない気持ちも出てくるし、怒りが燃え尽きた先に残ったのは悲しみだった。
なるべくやっぱり怒りってのは体験したくない。
今日も最後まで読んで頂いた方、本当にありがとうございます。ぼくはイライラすることはあれど、怒ることはもうないかなぁなんて思ってたけど、そんなことはなかったみたい。貴重な体験だったと思って噛み締めたく思います。
では、また明日お会いしましょう。
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