純真性につらぬかれて
昨日の宣言通り今日は「シークレットスーパースター」の感想です。
まず、皆さんにお伝えしたいのは、
この映画はインド映画です。予想を裏切るようなあっと驚くような展開もないですし、途中にダンスは入ります。でも、めちゃんこ泣けます。
簡単なあらすじを述べると、
女子かくあるべしが未だに根強い(本当にすっごい根強い。女子なら堕ろせと言うくらい根強い)インド社会において、主人公の少女が歌手になることを夢見るも、夢見る権利すら与えられない苦境に立たされます。それでも諦めずyoutubeを使って覆面歌手になって世界規模で話題になり…。
とまぁ、ここまで書けばとりあえず最後なんか上手くいくんでしょって思うと思うんですが、まぁ〜うまくいきます。それがインド映画です笑
ぼくは今回、二回泣いたのですが、
いつも泣いてしまうツボにヒトの心の純真性です。人はこんなにも真っ直ぐになにかをできるということの強さ、真っ直ぐさ、美しさを演出と音楽とストーリー進行によってストレートに心に届けてくれます。
こういう言葉を使うと、やや安っぽい雰囲気になるのを承知で言うのですが、この映画には「愛」が溢れかえっています。家族愛、親子愛、兄弟愛、隣人愛、恋愛。
愛、愛、愛。
正直、主人公の女の子は個人的にはあんまり好きにはなれないのですが、その強さとたくましさに背中を押される場面はたくさんあります。おお、ぼくもやらねばだ…と心から思います。
そして、流石にこれ以上は言えませんが「言いたい!)なにより主人公の周囲の人が素晴らしい。みんなシークレットスーパースターなのですよ…。
『きっとうまくいく』の主演アーミールカーンはかつて一世を風靡した落ち目の音楽プロデューサー役なんですが、彼もまたファニーでホットでナイスなのです。めちゃ笑わせてくれます。彼がいないと作品全体がやや暗くなってしまうので本当に絶妙な塩梅でした。
人のあたたかさを感じたいと切に思ったら、この映画は圧倒的にオススメです。