短歌マッチングアプリごっこ
台風が接近していた9月23日。
歌人の枡野浩一さんの全短歌集の発売イベントが阿佐ヶ谷LoftAで開かれた。
私は今回オンラインで参加。
この日は枡野さんの誕生日でもあったので、ハッピーバースデーから始まった。
ケーキではなく、ババロアが登場。この後、いろんな人に振る舞われていた。
西荻窪のPamiのババロア。美味しそう。
枡野さんと山階基さんと仁尾智さんと藤井良樹さんとのトークでとっても和やかな雰囲気。
Twitterで募集していた手紙短歌もいくつか読まれていく。
そして始まった短歌マッチングアプリごっこ。
参加したい人はあらかじめ自作短歌2首を送る。後日全員分の短歌にそれぞれ番号がついた状態で送られてくるので、自分以外のもので、いいと思った短歌の番号を1つ選んで送り返す。
マッチングしてたら、会場で発表。もしくは人気があった人の短歌が発表される。
短歌のみで判断するから男性同士、女性同士でマッチングすることもありえる。
面白そうだったので、参加してみた。
後日送られてきた参加者の短歌を見てびっくりした。
思ったよりはるかに人数が多い。
以前に枡野さんがスペースをした時、まだそんなに集まってないんだよね、てなことを言ってたので、まあ30人くらいかなと思っていたのが、蓋を開けたら70人いた。
この70人分の短歌が、朝9時頃届き、その日の夜10時までに返信しないといけなかった。
人数が多いのもそうだけど、いいのが多くて1つ選ぶのに苦労した。
ようやく選んだ1つを送り、ふと思った。
これ、マッチングする人いる?
70人もいるのに、いいねを送れるのは1人だけって、マッチングする確率が相当低いのでは。いや、マッチングしたらむしろすごい。
で、枡野さん、知り合いにいいねの数を増やした方がいいと指摘されたとのこと。
確かに。
短歌Tシャツの時も思ったけど、枡野さんはいい企画を考えるのに肝心な所で詰めが甘い。まあ枡野さんらしいと言うか何と言うか。
結局、マッチングした人はいなかった。
その代わりに、人気のあった人の短歌が発表された。さらに、その作者の人に良かった短歌の番号を5つくらい教えてもらった所、何と、その中でマッチングした人がいた。
盛り上がる会場。
さらにいろんな人に良かったと思うのを聞いたりしていた。
Twitterでは、phaさんが良かった番号5つをツイートしていた。せっかくなので、自分も良かった5つをツイートした。
マッチングしなかったけど、それはそれでいい。
いろんな人の短歌が見れて楽しかった。
Twitterでは自分の短歌や、良かった5つがちらほらツイートされ、あなたの短歌良かったです、とリプがあったり、フォローしたりで交流が生まれていた。
短歌だけで人との繋がりは確かにできていた。それを見て、私も何だか嬉しかった。
その日は配信終了後、そのまま寝落ちした。
台風一過。
昨日あれだけ荒れていたと思えないほどよく晴れた。幸い自宅周辺は大きな被害はなかった。
Twitterを開くとDMが。
誰だろう。
要約すると、私が選んだ5つでマッチングしました。
仲良くしてくださると嬉しいです。とのこと。
!!!!!
よもや、よもや!!!
相互フォローしてはいるけど、まさかこんな形で繋がるとは。いやはや。
もし、枡野さんにお会いすることがあったら、こっそり伝えておこう。
あと、短歌マッチングアプリごっこは楽しかったのでまたやってほしいことと、次やる時は、いいねの数は5つにしてほしいことも伝えておこう。