＜花便り＞片栗の花を訪ねて
「もののふの 八十娘子(やそおとめ)らが
汲(く)みまがふ 寺井の上の
堅香子(かたかご)の花」
（大伴家持 万葉集巻十九 4143）
photo：20240329
in大阪公立大学付属植物園
古来よりきれいな花を咲かせていた
片栗ですが、今はその名を
＜片栗粉＞として伝えています。
この根茎からデンプンを抽出して
いたので此の名があるようです。
根茎の形状から見ても
かなり生産性は低く
実際の流用量は明確ではありません
根茎は親指ぐらいの大きさで
栗の実を半分に割った形状に
似ているということで片栗と
呼ばれるようになったそうです。
明治以降の北海道開拓に伴う
ジャガイモの生産量増加、
食用、加工用でのデンプン生産は
ジャガイモが主流となりました。
片栗が希少で、高価だからというよりは
生産量、市場原理でデンプン生産は
ジャガイモにシフトしたと見ています。
結果、片栗も需要が減ったのではと。
本葛粉、本蕨粉のように和菓子材料などの
一定の需要があれば
生産は継続したのでしょうが
今はその花の美しさに目を留めて
花びらを反り返らせる
その独特のフォームで
＜春の妖精＞とも呼ばれる
その美しさに称賛を
植物園のカタクリの花が
見頃ですの情報が入ってきて
でも天候がイマイチで
冷たい雨の日が続き
心配しましたが
なんとか間に合いました
江戸彼岸桜が咲く頃
枝垂れ桜が華やぐ頃に
また来年も
春の妖精に出会えたら
🍚研究施設としての植物園ですので
特にレジャー的な要素はありません。
スタバや喫茶コーナーもありませんので
ピクニック的なご準備は
お忘れなくどうぞ。
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お願い（ＨＰより）
園内にはごみ箱がありませんので、
各自お持ち帰りいただくようお願いします。
園内には犬や猫などのペットの持ち込みはできません。
特に車で来られる方は注意してください。
園内ではボール遊びやバドミントンなど遊戯はできません。
植物の採集や植物の持ち込みできません。
焚き火や酒宴はできません。
当園敷地内での喫煙は禁止しています。
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