<撮影記>ひまわりとフィボナッチ数
フィボナッチ数
イタリアの数学者レオナルド・フィボナッチに因んで名付けられたフィボナッチ数というのがあります、理数系のかたでなくてもご存知の方も多いかと。そのフィボナッチ数列が知られる理由は、自然界の現象として数多く見ることができ、そして植物によく現れているからと言ってよいでしょうか。
その例が、ひまわりが描く見事な螺旋絵図ですね。
※向日葵の種がそうであるかのように書かれたものが多いのですが、実際は細かい花、管状花ですね、種になると螺旋構図は見えないと思います。それに<数えるのはしんどい>です。
一つ前の数字と、2つ前の数字を足して、今の数字にするというやつです
0と1を足すと1ですね<0,1,1>
1と1を足すと2です、<0,1,1,2>
1と2を足すと3です、<0,1,1,2,3>
<0,1,1,2,3,5><0,1,1,2,3,5、8>
0, 1, 1, 2, 3, 5, 8, 13, 21, 34, 55, 89, 144, 233, 377, 610, 987, 1597, 2584, 4181, 6765, 10946, ....F₀=0, F₁=1, Fₙ+Fₙ₊₁=Fₙ₊₂(n≧0)
ひまわりの花が、こういう美しいデザインをつくる不思議さ、まあそこに数学があるということですが、「まあ、素敵キレイ」でいいでしょう。
<フィボナッチ数列の隣り合う2項の比は黄金比に近づいていく>
黄金比との関係
このフィボナッチ数列の隣り合う2項の比は、<人間が美しいと感じる比率=黄金比(1:1618...)>に近づいていきます。
φ=(1+√5)/2=1.618... だからキレイ、キレイに見えるから黄金比がある、ついでに貴金属比もね。
花びら(舌状花)の枚数
「花びらの数がフィボナッチ数列の数になる」ことが知られています。 一重咲きの桜の種類では5枚、コスモスは8枚、ユリは3枚(+ガクが3枚)などということですが、真剣に数えると<多少のズレ>はありますが。
また、ひまわりの花を、近くで見ることがあれば、種のできていない咲き始めの花を探して、将来<種>になる一つ一つの小さな花<管状花、筒状花>の並びを見てキレイに並んでいるね、ぐらいでいいでしょうか。
貴金属比
A4サイズとか、ダイヤモンドカットとか、美しいもの、形式的なもの、それらはすべて数式で表すことができる。写真の構図とも関係しますが、いい写真だなと思うものには、大抵なんらかの比率が発生しているとは思っていますが。
自分がいいと思ったものを切り取るそれが私の写真です、そのときに数学はいりません。
ゆりの花が、花びらを3枚ではなく、6枚で見せるのは、フィナボッチ数列や、数学では説明できないのではと思いますが。
ゆりの花びらの話はこちらで
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