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<花便り>白いひまわり

白いヒマワリ in 馬見丘陵公園

ヒマワリウイークは終了となりましたが、今年は毎週、異なる区画のヒマワリが見頃になるので、撮影にはちょうどいいですね。今週は公園館前の小高い丘の白いヒマワリです。
品種名は中が黒い<ホワイトナイト>と黄色い<ホワイトムーン>

ホワイトムーン

雄蕊と雌蕊

去年はコレよりも花びらがシャキッとして、クリームパイのようなヒマワリがありました。気に入っていたのですが。

菅状花のアップ

別日に管状花が綺麗に咲いているヒマワリがありました。

見事な管状花


星型の管状花

本当の花、管状花(筒状花)

植物としての花は、色の濃い中心側に小さい、細い花があります<菅状花>、そこにオシベとメシベがあります、そこに蜜と花粉のあるので、ミツバチさんたちも中心側で蜜と花粉を集めます。ニョキッとでてるのがオシベ。あとからメシベが出る。この<管状花>の一つ一つが種になります

モネのヒマワリ、モジャモジャ雄しべ

ハナアブの擬態

目立つアブも中心部にピタッとくっついて、<花粉と蜜を食べて>います。撮影中は邪魔になるので追い払います。蜂に見えるほうが安全なので、蜂に擬態しているようです。
でも、よく見ると<大きなハエ>です、「ベイツ型擬態の好例だそうです」
白いひまわりにくっついていると目立ちますね。

食事中のアブ

外側の花びら

白い花(黄色い花)のある外側は似せものの花<舌状花>です。ここに花がありますよーって虫さん、ミツバチさんきてねと呼び寄せます。
<管状花>では見た目がわかりにくいのできてくれません、キク科の花、秋桜とかも同じような構成になっていますね。

ホワイトムーン

この日の撮影では、白いヒマワリは、アブが多く、あまりクマバチくんは飛んでいませんでした、ミツバチくんはちょっとだけでした。

去年のクマバチくん、20220730

特徴は羽の形と、頭部側の黄色い毛ですね、種類は多いので見分けのつきにくいのもいます。この子はキムネクマバチ、人より家や木材に害を与えます。木に穴を開けて巣を作るからだそうです。<ハリはメスだけ>です。
基本単独行動なのでおとなしいです。オスもアブも<ハリがない>ので刺せません。しばらく観察したときは10引きに1匹ぐらいがクマバチでした。

白いヒマワリ


アブは噛みますが、鬱蒼としたところによくいる小さ目の吸血性のアブですね。ただこのクラスのアブに噛まれるとかなり痛いですが。激痛です。

Sミツバチ君

でもやっぱり一番来てほしいのはミツバチ君だそうです。
虫媒花のヒマワリにとっては、この受粉行動の生産効率をあげるために、成長過程において太陽を追いかけながら、開花期に東側をむいて固定すると言うことです、

ホワイトムーン

ヒマワリは東向きで咲く

東側で固定することで太陽による温度上昇、花粉放出の増加、受粉行動の活発化、みつばちにとって有利な状況を作る、蜂が行動しやすい環境、花まわりが温かいので、ミツバチが動きやすくなるということですね。それらが要因となって虫媒花のひまわりは開花すると、東側で固定するということです。ミツバチとの共生。

前ホワイトナイト、後ホワイトムーン


英語論文参照、New Phtylogist

ミツバチさんへ、朝から東を向いて、太陽さんで花を温めて、花粉をいっぱい出すから遊びに来てねと言う感じですかね。おいしい蜜もあるよ。


バイカラーミックスか?

<純白のひまわり>というのは、まだまだ難しいようですが、いまのところ薄いクリームいろですね。

プロカット レッド or F1クラレット?

元々は、明るい黄色が普通でしたが、今は品種改良、園芸化のおかげで、赤、オレンジ、白、茶色、紫、小型の花、枝咲きの花とか色々あります。
(*品種名は販売元で似たような花でも異なります)

イタリアンホワイト?


北アメリカで、ネイティブインディアンの食用として育てられていたのが最初だそうですが、回り回って、ロシア、ペルーでは国花にまでなりました。
ここ馬見丘陵公園では、観賞用として、暑い中で元気に咲いている姿を見るのがいいですね。

東北八重

修正
ホワイトライトをホワイトムーン、八重咲きヒマワリは「東北八重」に、いずれも下にあった名札より。


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