3年ごしの6年生を送る会(6送会)がおわった。
忘れもしない3年前。2年生の2月。
コロナの影響で6年生を送る会は急遽延期になり、そのまま休校になってしまった。
娘は、歌の指揮者をやるはずだった。
休み時間にオーディションがあって選ばれたと喜んでいた。劇もするはずだった。たった一言だけど何度も練習していた。
5年生のお友達が「飾りせっかく作ったのに‥」としょんぼりしていた。休校の発表があり、作りかけの工作を持って娘は帰ってきた。
そこからの6送会は、先生の工夫とみんなのアイデアで行われた。学年ごとに動画を撮ってみせる年。6年生が体育館にいて、学年ごとに入れ替わって歌を歌う年。
やっと、5年生になっていつもの形で6送会が行われることになった。娘は嬉しそうにいつも「今日はこれを決めなくちゃ」と言っていた。
5年生がやることは多い。テーマを決め、他の学年に伝え、自分たちの役割分担を決め。
今回の5年生は劇•歌•横断幕ぜんぶまとめてやろうという話になったそうだ。
各学年の持ち時間は5分。到底収まらない。
先生が根回しして5年生の時間を増やしてくれた。
劇のシナリオを劇班が考え、飾り班が飾りを作り、あれ?娘は結局何班だったんだっけ。
はじめと終わりに歌う曲何がいいかなんて考えたりしてた。
うちの小学校は人数もクラスも少ない。
2年生以外は1クラス。
その分、他の学年とのつながりが強い。
5年生は、6年生全員が登場人物として出てくる話を考えた。それを6年生の顔写真をつけ、名前が書いた紙をぶら下げた子が役になりきって、セリフを言うんだとか。
1クラスしかないとはいえ、約30人分のセリフ。
よくうまく劇に盛り込んだなぁ。
それをフォローした先生もすごいなぁ。
練習のときから、「今日はこんなことをやった。面白かった」「◯◯くんのずっこけが超ウケた」など、毎日楽しそうに6送会の話をする娘。
2年生でやれなかった劇、やっとやれるね。こんなにもみんなで1つのものを作りあげられるようになったんだね。
どうか、風邪をひかず、怪我をせず、何事もなく無事に6送会が終わりますように。
親が願うのは結局これ。
当たり前のことが当たり前に終わりますように。
当日の朝出発する娘に「風邪ひかないで本番を迎えられたね!とにかく怪我しないで学校にたどりついてね」と言ったら「うん。全員が休まずに来れるといいなぁ」って。
自分だけ、じゃなくて、みんなで。なんだなと心がじーんとした。
帰ってきて「どうだった?みんな来れた?」と聞いたら「全員いたよ。めっちゃウケた!」「予想どおりコケるシーンが1番ウケた」「何も笑うシーンじゃないところや私たちナレーターが3人たってるだけでも、笑ってる人いた」
他の学年は、5年生が劇をやるってだけでも面白いのかもしれない。
私の中の2年生でぷつりと切れてしまっていた六年生を送る会が、こうしてとても楽しい会の想い出としてつながった。
来年は娘は送られる側。
時の流れを感じた。