太陽が地球を飲み込む前に迎えにきて(Short Story)
読まれることのなかったメッセージはどこへ行くのだろう。行く先を失ったわたしの言葉達は、ふわふわそこら辺を漂ってる。
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電話で喧嘩腰でお互い言い合って、最後は冷たく他人みたいな態度で「さようなら」と言った。
ずっとやさしかったこの関係が、険悪な雰囲気で終わってしまったのが、どうしようもなく悲しかった。
だから、それが自己満足だと分かっていたけれど、最後に星さんにメッセージを送った。
「わたしなりにあなたのこと、精一杯好きだった。たくさん、やさしくしてくれてありがとう。」