高岡文化研究会

富山県高岡市の歴史・文化を保存し活用していくための方法を探ります。

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最近の記事

歴史文化都市とは何か

 北日本新聞八月十四日の朝刊が家の押し入れから出てきた。富山県知事選真っ只中のころである。そこには、当時の石井知事が高岡で行った演説の一部が紹介されていた。勝興寺の国宝指定に尽力すると表明し、それが高岡の「歴史文化都市」としての更なる飛躍につながると述べたという。  高岡という街には、この「歴史文化都市」意外にもいく種かの異名が形容詞のごとく付されることがある。曰く、「文化創造都市」。また曰く、「歴史都市」。市の広報や、テレビ番組などでもこうした別名を目にすることは珍しくない

    • 諸国霊社巡拝:有礒正八幡宮(富山県高岡市横田)後日談

      門前の景観が変わる? 前回ご紹介した有礒正八幡宮(富山県高岡市横田)には、今年(令和二年)のはじめにも参拝させていただきました。しかし、ここでびっくりしてしまったことがありました。神社を正面から見て、右側にあった家(おそらく二軒)があとかたもなくなくなっていて、今にも道路拡張が行われようとしていたのです。 本当に必要な工事なのか? 神社やお寺は、その建物や資金をもたらす参詣者だけあって成立するものではありません。境内のおごそかな雰囲気、生い茂る木々、そして活動をささえる近隣

      • 諸国霊社巡拝:有礒正八幡宮(富山県高岡市横田)

        ご祭神は海の守護神 有礒神、綏靖天皇と八幡神 富山県高岡市横田町に鎮座する有礒正八幡宮(ありそしょうはちまんぐう)は、式内社でこそありませんが、悠久の歴史を誇る霊社です。公式ウェブサイトに掲載される公式由緒によると、もともとこの神社は、日本海沿岸に鎮座していた有礒宮という神社がさまざまな歴史的過程をへて遷座していき、高岡市川原町に鎮座していた横田正八幡と合座され、さらにその合体してできた有礒神社正八幡宮も、川の氾濫によって場所を替えて、ついに現在の地に落ち着いた、とのことです