見出し画像

子どもの保育園・幼稚園選び、私的基準

こんにちは。学です。


今日はとても晴れて気持ちがいいですね。
こんな日は登山に行きたくなってしまう今日この頃です。
(子どもが生まれて久しくいっていないのですが、いつか子どもと一緒に登山することを夢見ています)



さて、今日は子どもが通う幼稚園選びについて。
私的基準を共有したいと思います。



幼稚園や保育園選びって本当に悩みますよね。
両親が共働きだと家の近くに預けたいですし、駅近だとありがたいです。
それとも、車で送ってでも園庭の広い園に通わせたいだとか家庭によって様々な基準があると思いますが、今回は私的基準を3つお伝えします。それからこんな園は要注意な点も2点お伝えします。



私的基準①
子どもの自由(余白)が保障されていること



これはとても重要視しています。
具体的にかくと、やるべきことを全部、園が提供するような場所でないことです。
今の時代の保育園は差別化が進んでいて、小さい頃から学習を位置付けて毎日勉強したり、英会話したりする園もあります。
(もちろんそういった園が良いと思う人はそういった園をえらんだら良いと思います。否定する意図は全くなく選択肢がたくさんあるのは、良いことだと思っています)




あくまで我が家の教育方針の場合です。
私は子どもが小さい時に学ぶべきことは、机上で勉強することよりも実体験を伴った学習だと考えています。




絵本で象を見ながら、象って大きいんだよ!って説明するよりも
実際に動物園に行って、実際に本物の象を目の当たりにして「大きいね!」って感じたいのです。これが実体験です。



机上の学習は、あくまでもこれまで人間が培ってきた叡知(知恵)を頭の中で考えながら操作したり、考えたりするものです。
例えば、プリントにりんごが2個のっているお皿と、3個載っているお皿があります。この2つのお皿のリンゴを1つの大きなお皿に載せると何個になりますか?みたいな問題があったとします。



答えは2つのお皿を合わせて5だ!
と計算するわけですが、操作としては頭の中で実際にお皿にはいったリンゴを移し替えたり、絵を描いてみたりしているわけです。これが操作や思考(考える)ということです。その基になるのは、いままでの生活の中で実際にお皿に乗せているリンゴを違うお皿に載せ替えるとか、おままごとであそんでお皿にのっている石を移しかえるとかそういった経験です。


もし、こういった経験がなくプリントの問題に取り組んだらどうなるでしょうか?イメージがうまくわかず、意味がわからないまま、わからないから嫌!とならないでしょうか(もちろん、わかる子もいるかと思いますが、あくまでイメージの話です)



このように、学校での学習の下積みとして様々な生活経験があるのです。
これは考えてみれば当たり前のことで、人間が原始時代から生活してきて明らかになったことや便利なことが体系化されてきたのが、学問であるので体験が基になっているというのは当然ですよね。



だから、私は子どもに机上の学習よりもたくさんいろんな経験をして欲しいと思っています。
そのために大切なのは、園の活動時間の余白です。


9時に集まり、集まりが終わったらおもちゃの時間、おもちゃの時間が終わったらトイレをして、ご飯の準備などなど
予定が詰まっているよりは、午前中は公園にいきます。とか大雑把な枠組みで活動が設定されている園を選びます。
それから、発表会や運動会の練習が多すぎる園も選びません。そういった人前でやるために練習をすることは大切ですが、それよりもたくさん遊んで欲しいと思っているからです。


人前で上手に発表して称賛される経験は子どもにとって非常に重要であることはわかっていますが、、、子どもがどんな形でも一生懸命やっていたら私は大満足です。感動です!だから、完成度なんて求めていません。
もちろんそういった発表会に向けてある程度練習するのはわかりますが、やりすぎるのはいかがなものかと思ってしまいます。



そんな感じで余白(子どもが選んで遊べる自由)がある園を選んでいます。



私的基準②
安全管理と整理整頓ができている園



安全管理、整理整頓、大切ですね。
園の見学をした時に注意してみるようにしています。



整理整頓ができておらず、危ないなと思う箇所がたくさんある園には絶対にいれません。
子どもが遊ぶことを想定して安全面まで考えているか。


子どもの目の位置のたかさにフックがあったり、、
子どもがつかうドアに挟まれそうな隙間があったり
遊ぶ箇所はゲートで囲っているからといってゲートの外は、危ないものが手の届くところにおいてあったり
そういう園はう〜んと思ってしまいます。



子どもは予測不可能です。
気づけば何かしら出して遊んでいたり、なんでもない廊下でもダイナミックに技を繰り出して遊んでいます。
だからこそ、環境設定として安全が担保されていることは重要です。


ここの考え方がゆるい園は信用できないなと思ってしまいます。
だって、どんなに素晴らしい活動をしていても、事故や事件があってからでは称賛することはできません。
安全を担保した上でどのような活動が設定されているのか?ということを見る視点が大切です。


そう考えると、私的基準①はこちらの方かもしれませんね。
(書き始めてしまったので、順番はそのままですが)


私的基準③
保育士や教員が子どもを大切にする視点で関わっている


基準①は園の設定している保育形態
基準②は環境設定
基準③は人についてです。



保育士不足が日本で数年前から話題になっていますが
いまでもその現状は変わっていません。

https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11600000-Shokugyouanteikyoku/0000057759.pdf

低賃金であることが、第一位の保育士にならない理由なのですが
学校の教員も人員が不足しています。

日本は、保育士をはじめ教育関係の仕事の需要はあるにもかかわらず、低賃金重労働で「やりがい搾取」であるという問題をはらんでいます。
(この問題についてはまた別で記事にしいたいと思います。)
これから子どもを育てる私たち親はそういった現状も考えた上での園選びが求められます。



(そういった社会情勢でも、熱意をもって日々保育・指導をしてくれる保育士の皆さんや先生方には本当に感謝しかありません。このことは親として気肝に命じておくべき点です。お金をはらっているんだから当然でしょ!
といった態度は言語道断です。あくまで自分の子育てを助けてくれている仲間であり、アドバイスをくれるプロなのですから。)


そこで基準③です。
どんなに保育内容が素晴らしく、設備が整っていても人(保育士、教員)がダメであれば子どもの発育発達に悪影響がでてしまいます。



だからこそ、子どもの表情や先生の言葉かけ、先生同士の会話等の人柄がわかる部分にはできるだけ注意して園を見学しています。



子どもが笑顔で過ごせていたり、自由に動けていたり、先生同士のコミュニケーションが活発で笑顔で話していたりそういった場面が多く見られる園は安心感があります。



反対に先生が楽しくなさそうであったり、子どもをないがしろにしている様子がある場合はう〜んと思ってしまいます。



多くの先生方は熱意をもって保育、教育の現場で働いていると思いますが、やはり一定数はお金のためという名目で、仕方なく働いている方もいるように見受けられます。だからこそ、園で働く人の雰囲気は大切ですよね。



最後に2つの注意点です。


注意点①
園長が信用できない園はやめておく


園長は会社でいう社長です。
社長が適当であったり、日頃の態度がよくないと思ったらやめておくほうがいいと思います。
先生たちは、個人として素晴らしい力があっても、社長が悪いと全体として雰囲気がわるくなったり、なんだかチグハグの運営になっていたりします。



昔、子どもが通っていた園では園長にお金に関する質問をしたところはぐらかされることがあり、信用できないなと思いました。


実際に我が家も園長に不信感を抱きつつも、入学させた園がやはり良くなくて転園した経験もあります。


園長一人が悪いからと言って、園がわるいとは言えませんが
社長が悪いと良い先生は出ていってしまいます。
働き口はいくらでもあるので、良い先生は良い園で働くことを選びます。
自分が先生だったら私はそうします。



注意点②
若い先生だけの園は要注意



これは注意点①と重なる部分もあるのですが
若い先生しかいない園は要注意だと思います。



若いから良い先生、経験年数があるから良い先生など
年齢で教員の良し悪しを判断はできませんが
やはり教育の職場はいろいろな年齢層の先生が混ざっていることが理想だと思っています。


経験を詰んだ先生だからこそ、見える視点がありますし、引き出しの数も多いと思います。
私も教員として初めて働いたころ、新卒でも「やってやるぞ!」と気合をもって働いていましたが、引き出しが少なく、たくさん先輩に教えてもらいました。
特に人を対象とする教育現場では、いろんなこどもと関わることで教員も成長できます。10人しか生徒を見ていない先生よりも100人見てきた先生の方が引き出しが多い確率は高いと思います(もちろんあくまで主観です)。



教員として働いていた経験もあって、、教員は働きながら周りの先生の実践や授業を見て成長していくと思います。だからこそ、園の中でいろんな年齢の先生がいることはOJT(on the job training 職場内訓練:働きながら職務に関する技術や知識を蓄積していくこと)の観点からもとても重要です。



若い先生ばかりいることが悪いといっているわけではなく、多様な年齢層の人がいることで、多様な視点で子どもをみて指導できたり、実践の幅が広がると思っています。



それから、ある程度経験を積んで熱意のある先生は、よくない園から出て別のところで働く事例もいくつか知っているので、若い先生だけだと良い先生は出ていってしまったのかな?と思ってしまうので、、、



ということで、園選びの私的基準をまとめてみました。
これはあくまで私的基準であって、この基準にあたらないから悪い!基準にあたるから良い!ということではありません。
あくまで我が家がこのような観点で選んできたという1つの事例になりますのでその辺りはご了承ください。


最後に、園選びで重要なのは比較して選ぶことです。
1つだけみて最高!と思っても、その最高!を完璧!にするために2つ目の園もみてください!
人間は相対的な動物です。物も人もいままでの経験値から良し悪しを評価しています。だからできれば複数の園を見て、比較して子どもにとって良い園を選んであげてください。



みなさんの一助になれば幸いです。












いいなと思ったら応援しよう!