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【シンケンジャー】第30話~第31話
第三十幕「操学園」
シンケン30話見た 学園回! 初っ端から力み過ぎの流ノ介、ははんさては生徒の反応を見るためにわざとオーバーリアクションをしているのだなヨッ役者~! と感心しながら見ていたのだが、ラストの感じを見るにあれただの素だった可能性がふつふつと……学園ドラマ、お好きなんでしょうか……?
— 望戸 (@seamoon15) December 10, 2023
様子のおかしな学校の内情を探るため、潜入捜査をすることはと流ノ介。この春に高校を卒業した千明よりも年下である(つまり現役世代の)ことはが転校生としてもぐりこむのは大変理にかなっているが、教育実習生・流ノ介は自ら志願したのではないかという雰囲気がぷんぷんと漂っている。別に年恰好はおかしくないし、茉子はともかく殿や源太に教育実習生役をしてもらうのはちょっと心配だし、適役といえば適役なのか……?
なかなか敵のしっぽを掴めないことはたちを心配して、校門前をうろうろする殿と茉子。そこに千明と源太が、それぞれ「わざわざ転校までしなくても、とりあえずそれらしい格好をして校内をうろつけば何かわかるかも」と姿を見せる。鷹白学園の制服を彼らしく着崩している千明はさすがに様になっているのだが、源太の格好は学ランに下駄と随分硬派な番長スタイルである。いや、うん、似合ってはいますよ?
今回のアヤカシはクグツカイ。ヒト型の人形をまるっと全部取り込んだような見た目がなかなか不気味。胸の人形に目が行きがちだが、よく見るとその後ろにはらんらんと輝くクグツカイ本体の目があり、頭上からちょこんと突き出した脚は糸で人形と繋がっている。立っている姿も迫力だが、個人的には→
— 望戸 (@seamoon15) December 10, 2023
ドウコクの船で座り込んでいる時の姿が印象的。クグツカイは胡坐をかいて腕を動かしているが、人形の四肢はクグツカイのポーズに追随せず、大の字に伸ばしたような状態である。もちろん造形上の都合もあろうが、逃げ出したくても逃げられずに抱き込まれているようにも見える。
— 望戸 (@seamoon15) December 10, 2023
生徒や教師を自我のない操り人形にして、自在に動かすアヤカシ・クグツカイ。六文船からひそかに糸を伸ばし続けてじわじわと傀儡を増やしていき、ついにはことはのクラス全員がクグツカイの手に落ちてしまう。勝手のわからないことはに話しかけてくれた生徒・恵里もまたしかり。次々と生徒たちが無気力になっていく中、最後まで無事だった恵里を流ノ介は「アヤカシではないか」と疑ったのだが、その指摘に動揺したことはがちょっと目を離したすきに、恵里もまた傀儡にされてしまったのである。
クグツカイのからくりを見破ったのは、ボディーガードとしてついてきていたダイゴヨウである。提灯の明かりが生徒たちに繋がる糸を照らし出したことで、ことはたちはクグツカイの存在に気づくことができた。目明しの面目躍如である。
転校早々友達が出来て嬉しそうなことはだが、作戦が終了すればすぐに去らねばならないのが辛いところ。どうにかして個人的に連絡先とか交換できないものかな……/「学校に勝手についてくるペット」枠のダイゴヨウちゃんがかわいい。勝手というか源太の差し金ではあるが、頼りになるのでヨシ!
— 望戸 (@seamoon15) December 10, 2023
クグツカイとの戦闘が終われば、ことはと流ノ介は学園を去り、また侍としての日々に戻っていく。恵里に別れを惜しまれることはと、夕日に向かってみんなで走り出したい(そしてスルーされる)流ノ介。うん、まあ、楽しそうだからいいか……。
第三十一幕「恐竜折神」
シンケン31話見た 罠を罠と見抜いたうえで、覚悟を決めて突っ込んでいく心意気。人質や囮の命を守るため、そして自分たちの強さに自信があるからこその選択肢である。/七並べで全員にタゲられる殿……先日招き猫にされた時を彷彿とさせる落書き&ポーズが微笑ましい
— 望戸 (@seamoon15) December 16, 2023
入院中の少年・竜也を人質に取り、看護師の彩を使ってシンケンジャーをおびき出そうとするクサレ外道が一人・アゼミドロ。対峙するは罠と知りながらあえて敵の策に乗り、圧倒的な強さで勝利を収めるハイパーシンケンレッド・志葉丈瑠。銀幕版は未見なので、ハイパーならびにキョウリュウマルとは初めましてである。スーパーシンケンレッドよりもさらに燃え上がるような真っ赤な陣羽織のハイパーシンケンレッド、これもこれでかっこいい~! キョウリュウマルさんもめっちゃ伸びて便利!! 背後のアゼミドロを振り向きもしないままキョウリュウマルで滅多打ちにするハイパーさんの強キャラ感がすごい。流石は映画フォーム。
アゼミドロが倒された後、彩と竜也はシンケンジャーの姿を探すが、彼らの姿はどこにも見当たらない。残念そうではあるものの清々しい顔で、彩は無人の河川敷に向かってお礼を言う。冒頭で源太がゴールド寿司の屋台を広げていたのがその河川敷だったのだ。そこに今にも倒れそうな顔色で彩がやってきたことから、今回のお話は幕を開けたのである。病院が怪物に占拠され、柱に縛り付けられて絶体絶命のピンチを迎え、カラフルな侍たちによって鮮やかに助けられるという、悪夢とも吉夢ともつかないような目まぐるしい一日。夕日とともに物語の幕が閉じても、彩と竜也の記憶にはずっと残り続けることであろう。
これは全くの余談だが、小林靖子先生脚本で竜也竜也と言っているとどうにもタイムレンジャーが恋しくなりますね……。