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【シンケンジャー】第21話~第26話
第二十一幕「親子熊」
シンケン21話見た ディケイド組はさておき千明回。EDで美味しそうにもぐもぐしてるお団子は甘党の伏線だった……!?(違うと思う) 自分のレベルがあがったからこそ、見慣れた景色から新たな発見を得ることができる。千明が父親の実力を再確認できたのは、千明自身がたゆまぬ努力を続けている証拠だ
— 望戸 (@seamoon15) November 12, 2023
ちゃらんぽらんなおじさんだが実は強者、千明パパ。侍の家系の方なので、武芸をたしなんでいるのはまあ当然と言えば当然であるが、全くその気配をうかがわせないというのも達人の技だよなあと思う。気配や殺気を消す的な……。
なんだかんだ言いながらファミレスに付き合ってくれる茉子、さすが姐さん話が分かる! 彦馬は厳しいし殿は強いて無愛想だし、千明が甘えを見せられるのはやはり茉子相手になるよな〜 いいぞ素直な青少年、たまにこんな寄り道もしながら、目標に向かって真っ直ぐ自由に走り続けてくれ〜〜
— 望戸 (@seamoon15) November 12, 2023
第二十二幕「殿執事」
シンケン22話見た ことは回! 殿を見下す演技のために(そして身長の都合上)わざわざベンチの上に立ってビンタを決行することはがあんな状況なのにかわいい…… 「殿さまは殿さまやし」、ことはが口癖のように言う台詞だが、なかなか味わい深く聞こえてくるなあ
— 望戸 (@seamoon15) November 12, 2023
幼さの残る顔立ちと純真無垢な性格により、まるでみんなの妹分のようにかわいがられていることは。引っ込み思案で遠慮しいなところを殿は心配していたようだが、いざというときには思い切ってやるべきことをやれるとわかり一安心。上下関係だけで丈瑠を絶対視しているのではなく、→
— 望戸 (@seamoon15) November 12, 2023
彼女が丈瑠を尊重したいからそのように接しているのだ。「だって、殿さまは殿さまやし」。「殿さま」と言うワードが「丈瑠」を指すのか「殿様(身分)」を指すのか、巧妙なせりふ回しだな~と感心している。
— 望戸 (@seamoon15) November 12, 2023
「あくまで執事」ならぬ「ダウトの執事」である(ちょっと苦しい)。普段は傅かれる側の人間である殿が、執事らしい振る舞いが出来ないゆえに御曹司のばあやにビシビシやられるこの状況、千明や茉子なら笑い飛ばしそうなものであるが、優しいことはではそうもいかないようだ。
それでも御曹司を救うため、ことはは心を鬼にして、執事(殿)に八つ当たりのような暴言を吐く。けなされることには慣れている、なんて寂しいことをかつて言っていたことはだが、逆に誰かをけなしたり、嫌われようと振る舞うのもまたひどくストレスのかかる行為であろう。それでも私情より侍の責務を優先して、彼女はその小芝居をやり遂げる。
そんなしんどい仕事の後でもことはがいつも通り笑っていられるのは、心を開ける仲間がいつもそばにいてくれるからだ。「殿さまは殿さま」であるように、「ことははことは」であり、みんながそれをちゃんとわかっている。そのことは、彼女の自尊心にとって大きな救いになるだろう。
第二十三幕「暴走外道衆」
シンケン23話見た 殿、誘拐されるの巻。ドウコクを抑え込む手段が外道側も侍側も封印の文字一択というのがまさにラスボス。ワンマンゆえに今回のゴズナグモのような反乱分子も出てきがちだが、すべて力で捻じ伏せてきているわけだものなあ/腑破十臓、ゴールド寿司がお気に召したようで何よりである
— 望戸 (@seamoon15) November 19, 2023
外道に落ちても旨いものを旨いと感じることはできるのか。確かにドウコクはいつも浴びるほど酒を飲んでいるものなあ。
第二十四幕「真侍合体」
シンケン24話見た インロウマルの完成、そして全折紙の力を一つに。源太がガラケーでモヂカラを注入しているが、あのボタンによる入力方法をまじまじ見るのが久しぶりでついつい目で追ってしまった。懐かしい……でも確かに、ガラケーで文字を打つ行為って一文字一文字に手間がかかるから、→
— 望戸 (@seamoon15) November 19, 2023
フリックやキーボードでさっさと入力するよりも、より一つ一つの文字に対して集中するというか、文字通り「打ち込む」って感じがするなあ/腑破十臓、いきなり丈瑠を水に放り込んだので何かと思いきや、シタリの毒を消せる聖なる水だったのか。三途の川の毒には現世の清らかな川が効くのかも。→
— 望戸 (@seamoon15) November 19, 2023
そしてその聖なる水の場所を知っていて、さらに腰まで浸かっても平気なあたり、元人間である腑破十臓の面目躍如という感じ。純粋な外道ではそうは行くまい。過去の断片が明かされていたが、人斬りの渇望と死病への焦燥が彼を三途の川へ向かわせたのか……。
— 望戸 (@seamoon15) November 19, 2023
人間だったころに腑破十臓の抱いていた願いはとてもシンプルで、それゆえに強度がある。彼が三途の川においてブレずに一匹狼を貫いてこれたのも、その思いの強さゆえであろうなあ。
第二十五幕「夢世界」
シンケン25話見た 夢の世界で垣間見る、薄皮太夫こと薄雪の過去。最期まで花嫁に手を伸ばした新左が薄雪に告げようとしたのは別れか贖罪か。いずれにせよそれは彼女の望んだ言葉ではない。炎の中、薄雪は新左の口をがむしゃらに覆う。そして太夫は破れた三味線の皮を必死に塞ごうとする。
— 望戸 (@seamoon15) November 25, 2023
仕込み三味線となった新左は、今度こそ薄皮太夫の腕の中、彼女の奏でる音色だけを歌い続けなくてはならないのだ。ドウコクが彼女の三味の音を気に入るはずである。あの物悲しい響きには、新左と薄雪、二人分の、身を焦がさんばかりの悲鳴と嘆きが余韻のように含まれているのだから。
— 望戸 (@seamoon15) November 25, 2023
夢の世界に侵入し、やりたい放題しながらアヤカシ・ユメバクラを追い詰めていく千明たち。夢を見させられている人々は、源太をはじめ皆一様に楽しそうな様子だ。悪夢を見せるアヤカシでないだけ、なんだか良心的な気すらしてくる。
一方、茉子はユメバクラの力で薄皮太夫の夢の世界へ迷い込む。過去視ではなく、あれはあくまでも薄皮太夫の見る夢なのだ。外道に身を堕とし、ドウコクのもとで日がな三味をつま弾きながら揺蕩うように生きている彼女だが、燃え盛るあの日の炎は常に太夫を苛み続けている。太夫にとって、これは現在進行形の地獄なのである。
第二十六話「決戦大一番」
シンケン26話見た 志葉家当主ではなく一人の侍として十臓と戦いたいと望む丈瑠。それは多分十臓も、外道衆全体の敵としてではなくただ一人の好敵手として丈瑠のことを見ているからだ。あくまでもそれを止めたい忠実な家臣・流ノ介だが、→
— 望戸 (@seamoon15) November 26, 2023
彼もまた一人の侍としては、丈瑠の心情に理解を示さないことも無い。殿―家臣の上下関係だけでなく、互いを対等な侍同士であると実感しているからこその板挟み。そして、まるで友人のようなその流ノ介の心を理解しているからこそ、殿も「お前らしいな」と笑うのだ。
— 望戸 (@seamoon15) November 26, 2023
それにしても、腑破十臓メイン回に出てくる地名が「海堂町」なのはさすがににっこりしてしまう。生食をそそのかされたユメバクラはコミカルな動きでシンケンジャーを翻弄するが、こちらにはインロウマルの力もあり、最後は捻じ伏せて勝利をつかみ取る。スーパーシンケンブルーの背面跳び、大変に美……
— 望戸 (@seamoon15) November 26, 2023
腑破十臓と志葉丈瑠の一騎打ち。力が拮抗しているからこその緩急ある立ち合いは見ごたえ抜群! 刃同士を滑らせる軋みが格好いい。肉を切らせて骨を断つような丈瑠の行動は、まさに流ノ介が心配していたような「御自分の命に無頓着」な振る舞いである。が、その甲斐あって丈瑠は十臓の腹に→
— 望戸 (@seamoon15) November 26, 2023
痛烈な一太刀を浴びせ、さらに裏正をへし切ることにも成功する。十臓と裏正は一心同体、おそらく両方を撃破せねば、完全な勝利とは言えないのだ。肌が粟立つほどの愉悦と快楽に満足を覚えながら、瀕死の十臓は崖下の海へ身を投げ出す。生死は描かれていないが、少なくとも多少渇きは癒えたのだろう。
— 望戸 (@seamoon15) November 26, 2023
同じく業物と一心同体であり、たった数百年では癒えぬほどの未練を抱えている薄皮太夫。十臓と同じくはぐれ外道に身を落とす覚悟を固めていたが、より強い快楽=未来を求めていた十臓とは異なり、彼女の未練は遠い過去のものである。どうにも身の振りようがないのがむなしく、辛いところである。
— 望戸 (@seamoon15) November 26, 2023
死者をこの世とあの世の狭間に引き留めるのは、その者の無念であり、思い残したなにがしかのものであろう。強者との死合を望んだ腑破十臓は、丈瑠との一騎打ちによりその願いを満たされてしまった。三途の赤い水ではなく、荒れながらも青い海へ落ちていく十臓の姿が印象的だ。シタリの毒は聖なる人間界の水で浄化された。外道に染みついた三途の匂いも、大いなる海のうねりに揉まれれば、いつか洗い流せるのかもしれない。
薄皮太夫も船を降りたが、さりとて彼女には満たしたい欲も行きたい場所もない。十臓は裏正と切り結ぶ相手を常に求めていたが、太夫の唯一求めた者はすでに彼女の手の中で日夜悲鳴を上げている。人間にも交われず、外道衆にも身を置けず、まさに「はぐれ」の肩書がふさわしいような状態。悪夢のような過去をさまよい続ける限り、彼女に安息の地はないのかもしれない。