わたしはあなた あなたはわたし
自動車教習所にて、昔の友達とたくさん会って
目を背けていた、、風で
ほんとうはそこに執着していた、
過去のわたしをみつめた。
今、免許を取るために毎日教習所に通い
一日中キャンセル待ちをする日々が続いている
キャンセル待ちをして、キャンセルがあれば
運転練習できる
というシステム
キャンセル待ちをしていたら結構運転練習はできる
今はみんなが卒業間近で
高校三年生がたくさん入校して予約が取れない
そんなときこそキャンセル待ち
どう過ごすかと言うと
早朝から教習所に行って
一番乗りでキャンセル待ち予約をする
このとき友達とお互いにモーニングコールをして
起こし合う
朝の空気が気持ちいい
冬と春の間の空気はいつも胸いっぱいにさせる
教習所でキャンセル待ち予約をしたら
キャンセルが出るまでは
上で授業を受ける
間で休憩がてら、友達と話す
教習所には、
小学校の友達から中学校の友達、高校の友達まで
たくさんの友達がいる
面白いことに彼らはみんなわたしの記憶のなかで
キーパーソン。
中学生のとき、
『小学校の頃の友達には会いたくない』
と思っていた
なぜなら小学校の頃の自分がとても嫌だったから
ありのままを語ると小学生の頃
わたしはよく先生に自分の意見を伝えて(いや、あれはぶつけていた、もしくは押し付けていた)
生徒指導室には何度も呼ばれた
授業中に周りに流されてガムを噛んだり
友達に対して腹が立ったら、手を挙げていた
毎日満たされない思い
そして何かに追われている思い
『あなたはほんとうはそうしたいわけじゃないでしょう
もっと別なことをしたいでしょう』
という心の声が怖くて逃げるように蓋をした
小学校3、4年生頃が一番内面が混乱していた気がする
『ありがとうも、ごめんなさいも
どう表現したらいいのかわからない
こうしたい。と思うことを
どうやって実現したらいいの?
きっと怒られるでしょ?
いやだよ、怒られるのはいや。
かっこわるいもん。怒られるって。』
大体こんなことを毎日考えていた気がする
それでも仲良くしてくれる友達がいた。
彼女らはとてもとてもとても優しかった
よく笑う子たちだった
友達といるときは
(当時孤独を嫌っていたから)孤独じゃないって感じて
ほっとしていた
そして、同時に彼女らの前でも強がっていた
その友達二人のうち、ひとりは引っ越したけれど
もうひとりは今もこの町で暮らしていて
今同じ教習所に通っている
「できれば小中学校の友達には会いたくない」
なぜなら、彼ら彼女らのなかでのわたしは
ほんとうに彷徨っているわたしだったから
ほんとうはきっと当時のわたしにも素直さ、優しさはあったけれど
それを隠すようにとがろうともがいてたから。
会いたくない。と思っていたけれど、
「なんだ、過去のわたしを醜い思い出だ
って感じているのはわたしなのか
友達はきっと、もっと深くまで見透していた
友情は、過去に生きているものではなく
今、ここで育まれている愛なんだな」
と、感じた。
なーんだ。
中学校の頃のわたしはというと
うーん。小学校のときほど
暴言を吐いたり、暴力で表現することはなくなった
けれどなにかに追われている感じや
自分の心の声が怖くて封じ込めることは続いていて
当時のわたしには世界が灰色っぽく見えていたことを覚えている。
音楽は聴いていたのかな。自然の音楽、人々のほんとうの声。
今でこそ、中学校の頃のわたしを愛しているけれど
中学校卒業直後は中学校当時の自分のこと
好きとも嫌いとも感じず
『あぁ、やっと終わってくれた。』
というのが率直な感想だった。
だから一時期迷っていた。
わたしは自由校区に住んでいて
A町のA小学校と
B町のB中学校に通っていたから
いまは完全A町のA中学校校区に住んでるけれど
成人式はどちらでも選べるようだ。
迷っていたというのはどちらの成人式に参列するか、ということ
『どっちもいやや…』
さっきも書いたように
友達のなかで生きているわたしは
あのときの彷徨った私なんだろうなぁ。
かっこわるいなぁ。いやだな。
新しく生まれ変わりたいから、そのわたしをみてほしい。
と感じていた。
それは15歳のとき。
18歳になった今は、
どっちもでたいなぁ
と思ってる
教習所で、できれば会いたくなかった、
でもほんとうはとても恋しかった人たちと
再会を果たし
わたしたちはお互いに
あの頃からずっと生きている
純粋でやさしさの塊のような、毎日発見と感謝に満ちた、満ち足りた心に
触れ合っている感じがする。
ほんのひとときでも、それが楽しみで
こちらから逃げるように切ってしまった連絡をまた取り合えることがありがたくて
忙しない教習生生活のなかでも喜びを見出してる
そしてわたしは今日になってようやく
彼らの存在の有り難さを感じ始めた。
ひとりひとりを通して向き合えるものを
味わおうとしている
『そういえば、ここ最近
彼らを通して、過去のわたしと向き合ってる
過去に生きるわたしに、
こっちを見なさい。
と声をかけている気がする。』
と感じたから、
その気づきへの感謝と
再び出逢えたご縁への感謝を込めて
ひとつひとつの記憶と想いと向き合いながら
記しています。
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