ザイフェン取材旅行記④
最後にご紹介するのは、ザイフェンのおもちゃ博物館です。
もとは1936年におもちゃの総合広告展用に建てられたそうで、1953年に博物館として開館。ザイフェンやエルツ地方の伝統的なおもちゃが、その歴史と共に3フロアに渡って紹介されています。
かつての仕事場や生活の様子を再現した部屋や、おもちゃの歴史や職人たちの紹介、そして高さ6.3メートルのクリスマスピラミッドなど、見どころ満載でした。
エントランス付近のミニ上映室では、ザイフェンのおもちゃ作りの歴史に関するビデオを観ることができます。2002年ごろに作られたこのビデオ、ドイツ語、英語、チェコ語のほかに、なんと日本語吹き替え版も!
ベルリンの壁崩壊後、ザイフェンのおもちゃはクリスマス文化のあるドイツ系アメリカ人のほか、日本人にも人気が高く、重要な輸出市場となったそうです。日本には雛人形やこけしなどを飾る慣習もありますし、確かにザイフェンのおもちゃとの親和性は高そうですね。
美しい木工おもちゃとその歴史に溢れたザイフェン、何度でも訪れたい思い入れのある地となりました。