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括弧の使い分けとリズム感。

今、仕事でも記事を書いています。

仕事で書く記事と、好きなテーマで書く文章。
似たようで似ていない。でも、どこかで共通点はある。

そんな感覚です。

好きなことは思うがままに書けるし、チェックも基本的に自分の判断だけで良い。

だけど、いざターゲットも決めて、何を伝えるのかも決まっていて、数人の確認を取るとなると意外と時間もかかる。

その分、客観的な意見もたくさん得られました。
ダメ出しもたくさん食らって、たくさん見落としててすみません、と言いたくなって。

日ごろ何気なく書いている文章を見直すきっかけにもなりました。

そこで、印象に残っているアドバイスや気づいたことを共有したいと思います。

1.括弧の使い分けをわかりやすくする

括弧って何気なく使っていると思うんです。

私だったら、固有名詞や強調したいときに「」を使います。
例えば、「蒔絵」について知っていますか?など。

本の題名を引用するときは『』。

記事のタイトルでシリーズになっているのは【】。
【歴史の入り口に!】など。

だれかのセリフ引用は「」を使っています。

ここまでは、多分みなさまと同様の使い方だと思います。

今回初めて使った括弧が、””。
ダブルクォーテーションですね。

”” って英文引用のイメージ。
普段は使わないのだけれど、「」と使い分けたくて ”” を入れました。 

すると、「”” と 「」 の使い分けが分からない」と言われたのです。
外側の「」は誰かのセリフ引用の「」です。

私は ”” を概念説明、「」を誰かのセリフとして使い分けていました。

例えば、以下のような。
「つまり、”誰かを受け入れる”ことが大事だ」とAさんは言った。

「」のセリフの中に、強調したいこと、概念であることを表現したいという意味で””を入れたのです。
それが分かりにくいということで。

確かにな、と思ってダブルクォーテーションについて調べてみました。

ダブルクォーテーション(””)はPCではShift+2で出します。

ダブルクォーテーションの使用用途は、大きく分けて2つあります。
①引用符
②概念であることを強調


基本的に横書きに使われていて、概念を示す『』と同じように使われるとのこと。

そして、縦書きではダブルミニュートが主流になるらしい。
一目では違いがよく分からなかったのですが、使い分けられているようです。
(確信がないので断言していません)

縦書きと横書きでかたちが変わるってややこしい!!

以下の記事がわかりやすくまとめられていると感じたので、共有します。

https://kousei.club/double-quotation-mark/


脱線ですが、ジェスチャーでも何らかの引用だよ、と示すときに二本指でくいくいって曲げますね。

「Air Quotes」というのですが、そのままの意味じゃないよ、という”皮肉”が込められているみたいです。


2.リズム感を意識して読みやすくする

これはレビューをしてくれた方によってまちまちで悩みました。

大きく分けて2つの考えに分かれたのです。

①リズム感をだすために、体言止めや話し言葉寄りの文章を混ぜる。
②①だと読みにくいから、ですます調でそろえる。

あなたはどちらが読みやすいと感じますか?
私は①の方です。

おそらく理想は①なんだけれど、私のような素人が①をやると逆に読みにくくなるから②にした方がいい、ということだと思います。

・記事を書くときはパラグラフや章立てのつながりを意識して、まとまりをもたせる。
・タイトルとサブタイトルの一貫性を保つ。
などは前提として、その中身の文章をどう書くかという問題です。

リズム感のある文章と聞いて、何を思い浮かびますか?
私は明治文豪の有名小説の書き出しが思い浮かびます。

吾輩は猫である。名前はまだない。
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。

共通していることをあげるとするならば、以下のポイントでしょうか。

一文一文が短い。
韻が踏まれていて、一定のパターンの繰り返し。
言い換えを多用している。

リズム感を出して、と言われて思い浮かんだのは、語尾を変えることだけでした。

”一定のパターンで繰り返す”ことには、気づかなかった。

小説の登場人物のセリフでも、すらすら読めるのと読みにくいのがあるのではないでしょうか?

一回聞いてサビが頭に残った歌詞もあるのではないでしょうか?

あれって、同じフレーズ似たフレーズを繰り返しているのが多いと思います。

妙にすとんと腹落ちできたので、リズム感も意識して読んだり書いたりしていきたいです。


細かいところだけど、文章が上手い人、文章を仕事にしている人はここにも注目しているんだと実感しました。

同じ記事を10回ぐらい書き直して、向き合ってという体験が初めてでした。

何回も読んでいると、ちょっとした補語が気になったり、「」や語尾が気になったり。

文字って奥が深すぎる。
たった一文字でも印象が変わりすぎる。

だから時々何かを書きたいような、不思議な引力があるんだ。
改めて、そうかみしめています。



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