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シンガポールの国際会議でSDGsを語った話~初めての海外登壇~

皆さんこんにちは。
PMI日本支部理事/SDGsスタートアップ研究分科会代表の稲葉涼太です。
Blog創刊号に続いて第2号も書きます。
 
先日2022/11/4~11/6にシンガポールで開催された『2022 Leadership Institute Region Meeting—Asia Pacific』というカンファレンスイベントに参加してプレゼンテーションしてきました。
 
実は人生初のリアル海外カンファレンス参加でもあり、英語登壇も初めてでした。

どんなイベントか?

このイベントは、PMI(Project Management Institute)というグローバルなプロジェクトマネジメントの専門家団体のアジア・パシフィック地域のリーダーが集まるイベントです。
私もPMI日本支部の理事の一員として参加しました。
 
 
ちなみに、『プロジェクトマネジメントの専門家団体』というと、ガチガチに管理する人たちの固い団体と思われそうですが、それは誤解です。
 
Blog創刊号でも書きましたが、「管理」を英語にすると「Control」です。
マネジメントとは「誰かをガチガチと窮屈にコントロールする」のではありません。
マネジメントの本質は「目的を達成するために何とかすること」です。

PMIは、グローバル向けに『アイデアを実現するために人々に力を与える』(“Empowering people to make ideas a reality.”)というスローガンを掲げています。
 
このイベントは、アイデアを実現するために人々に力を与える専門家団体のアジア・パシフィックのリーダーが集まり、どうすれば「より良くできるか』を話す活気に満ちた楽しい場でした。
 
 
イベントには15か国20支部から80名弱が参加しました。
3日間で15のセッションが開催され、多様性あるプレゼンテーションやディスカッションと、熱量ある暖かく楽しいレセプションパーティーを通じてアジア・パシフィック地域の繋がりが深まった時間です。

出所:PMI-AP Linked Inより
出所:PMI-AP Linked Inより
出所:PMI-AP Linked Inより

なお活気ある楽しい光景は文章で書く以上に、PMI-APのLinkedInの動画を見ていただいた方が伝わると思います。是非ご覧ください。

何をプレゼンテーションしたか?

私はカンファレンスの「Deepen Our Impact: Social Impact」というセッションの中でPMI日本支部のSDGsの取組についてプレゼンテーションしました。
 
前半は、PMIがグローバルでUnited Nations Global Compact (UNGC:国連グローバルコンパクト)に参加しSDGsに年間100,000時間を使うことをコミットした中で、PMI日本支部が「Impact Heroes Award」を受賞したことを踏まえPMI日本支部の各部会のSDGs活動例についてお話しました。
 
後半は、私たちSDGsスタートアップ研究分科会が内閣府「地方創生SDGs官民連携プラットフォーム」で開発した「SDGsスタートアップ方法論」とその普及促進活動やワークショップ、実際のSDGs事業のPM支援の概要をお話しました。
 
他国の支部のリーダー達からも関心とコメントをいただき嬉しかったです。
「Great!」など熱い握手の反応をいただけるのも日本ではあまり経験なく、ましてオンライン講演では物理的にありえないので、テンションあがりました。

なぜプレゼンテーションをしたか

Blog創刊号でも少し書きましたが、私たちの目的と目指すことは「日本の多くのSDGs事業の立ち上げと推進を何とかすること」です。
「何とかする」ために方法論を開発して日本中に、さらに言えばその先には世界に普及をすることを目指しています。
 
「世界に」というと夢物語と思われるかもしれません
しかし、夢は何もしなければ内なる妄想で終わってしまいます。
 
小さい1歩かもしれませんが、少しずつ英語で海外に発信していくことで、夢の実現に向かって進めたいという思いです。
道が遠くても0歩と1歩では違います。
よく「1人の100歩より100人の1歩」と言いますが、こうした活動を続けることで、一緒に1歩ずつ歩みを進めてくれる仲間が増えたら嬉しいです。

プレゼンテーションの光景

英語が苦手な人が英語プレゼンするために

私は英語に苦手意識があります。
今でも苦手ですし英語スキルは低いです。
ではどうやって、なんとか英語プレゼンと質疑応答をこなせるようになったかを最後に書きたいと思います。
同じように英語が苦手な方の参考になればと思います。
 
①    専門用語はカタカナで何とかなった
私の仕事のプロジェクトマネジメントやコンサルティング、ビジネスアナリシス、アジャイル、ITで使う用語は幸か不幸か日本語の定訳が少なく、そのままカタカナで日本語になっているものが多いです。
(例:アウトプット、アウトカム、ベネフィット、アジリティなどなど)

専門家の集まりなので質疑応答で聞かれることや、ディスカッション、休憩時間の雑談も話すのは専門的な話題がベースなことが多いので、普段使っているカタカナがそのまま共通語として出てくることは多いです。
 
②    英会話レッスン
とにかく英語に慣れることが大事です。
自分がどう話すかもそうですが、ヒアリングが私は苦手なので、文字に書いたらわかる簡単な言葉でも聞き取れないことが多いです。
 
それを克服するため、3か月間、仕事が忙しくてもコロナワクチン打って体調悪くても、とにかく毎日オンラインで英会話レッスンをしていました。

オンライン英会話サービスは色々あります。
特に宣伝する意図はありませんが、私はレアジョブというサービスを使っていました。
 
オンライン英会話の良いところは時間が早朝から深夜まで選べることで、仕事が忙しくても早朝や深夜で何とかレッスン時間を確保できます
 
その中で私は、「ビジネスディスカッション」というコースを毎日やっていました。
あるビジネスのお題について、あるいはビジネスニュース記事を基になど、とにかくディスカッションです。
 
英語の語彙力がないので日本で話すようには自由に話せず、手持ちの簡単な語彙力の中で簡潔に話す練習に絞ってトレーニングをしていました。

「SDGsの活動しているのか?SDGsってよく聞くがあれはなんだ?」「ESGとSDGsはどう違うんだ?」など日本語でも難しい話題も出てきますが、難しいことを簡潔に話すというのは、日本語においても大事です。

だんだん自分の言いたいことが言えるようになり「興味深い意見だ」「論理的だね」など講師からフィードバックを貰うと楽しくなります。
 
③    スライドは英語プレゼン慣れしている人のフィードバック
普段からプレゼンテーションをしている場合、元ネタは手持ちの日本語スライドにあり、それを活用すれば話したいことは話せると思います。

最近では「DeepL」などの優秀な翻訳ツールが無料で使えますので、英語版スライドの初版は作れると思います。
 
そこから先、英語としてのシンプルな言い回し、自然で適切な言い回しなどは初めての英語プレゼンでは感覚がわかりません。
そこで、英語プレゼンに慣れている方何名かのフィードバックを得ることで精度を上げていくことをお勧めします。
レビューに付き合ってくださった方々、改めてですが、この場を借りてお礼申し上げます。
 
本当に英語ネイティブの人たちの集まりで、英語でプレゼンとディスカッションできる自信はまだまだ全くありません。
 しかし、アジア・パシフィックはシンガポールやオーストラリアなど一部の国以外は、みなさん英語を母国語とする地域圏ではありません。
 
お互い母国語ではない英語で話している前提があるので、正しくない英語や語彙力がないことに対しても、察し対応してくれる優しさを感じました。
 
大事なのは言語に依らず話す中身ですが、まずは積極的にそして楽しむ姿勢が大事だと思います。

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