地域密着企業はご当地SDGsロゴを使ってみよう!|使用許諾が必要なのはどんなとき?
SDGsロゴは、SDGsに取り組んでいることをステークホルダーに視覚的に伝える上で欠かせないものです。ホームページや名刺にSDGsロゴを表示している企業も増えています。
ガイドラインが定められているSDGsロゴですが、実は例外も。それが今回ご紹介する『ご当地SDGsロゴ』です。
今回は、その一例を見ていきましょう。
SDGsってそもそもなに?
SDGs (Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)は、2015年の国連サミットで、”社会問題を解消し、持続可能な社会を築くこと”を目的に採択された『2030アジェンダ』の要となる国際目標です。
✅2030アジェンダ(仮訳)
我々の世界を変革する:持続可能な開発のための 2030 アジェンダ
持続可能な社会とは、人と環境が共存できる社会のこと。
SDGsは2030アジェンダを実現するため、2016年から2030年の15年を期限とし、17の目標と169のターゲットをもとに世界中で取り組まれています。
✅SDGsの目標一覧
・目標1「貧困をなくそう」
・目標2「飢餓をゼロに」
・目標3「すべての人に健康と福祉を」
・目標4「質の高い教育をみんなに 」
・目標5「ジェンダー平等を実現しよう」
・目標6「安全な水とトイレを世界中に」
・目標7「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」
・目標8「働きがいも経済成長も」
・目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」
・目標10「人や国の不平等をなくそう」
・目標11「住み続けられるまちづくりを」
・目標12「つくる責任 つかう責任」
・目標13「気候変動に具体的な対策を」
・目標14「海の豊かさを守ろう」
・目標15「陸の豊かさも守ろう」
・目標16「平和と公正をすべての人に」
・目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」
▼ターゲットはコチラ
SDGsロゴのダウンロード方法と使用許諾について
出典:国連広報センター
SDGsロゴの日本語版は、国連広報センターよりダウンロードできます。
✅日本の国連広報センターでダウンロードできるもの
・SDGsポスター(17のアイコン 日本語版)
・SDGsロゴ(縦・横)
・SDGsロゴ白黒(縦・横)
・17の目標のアイコンを個別に(日本語版)
・17の目標のアイコン(カラー反転)を個別に(日本語版)
・17の目標のアイコン(白黒)を個別に(日本語版)
・ロゴ使用のためのガイドライン(日本語訳)
海外でもSDGsの活動をしていたり、情報を発信していたりする方は、本国の国連から外国版(英語・フランス語・スペイン語・中国語・ロシア語・アラビア語)をダウンロードできるのはもちろん、日本には無いアニメーション画像も用意されているので一度ご覧になってみてください。
・the United Nations(国際連合本部)|Communications materials
ちなみに、使用許諾申請が必要なのは”商用目的”と”資金調達目的”のケースのみとなっています。
【資金調達目的】
資金調達目的での使用とは、SDGsを支援する活動の費用を賄うための資金の調達を意図する使用を指す。SDGsロゴ・バージョン2、SDGsカラーホイールおよび17のSDGsアイコンは、このような資金調達目的で使用できるが、その際には国連による事前許可と、適切なライセンス契約の締結を必要とする。
【商業用途】
商業用途での使用とは、SDGsをさらに広めるための営利主体による、または、商業的もしくは販促用商品および/もしくは製品における使用を指し、これは国連による事前許可と、適切なライセンス契約の締結によって認められることがある。
(引用:国際連合広報センター|持続可能な開発目標カラーホイールを含むSDGsロゴと17のアイコンの使用ガイドライン)
上記に該当する場合は以下の手順で、メールにて申請を行います。
✅国連本部のメールアドレス
sdgpermissions@un.org
✅申請手順
1、メールの件名は「SDG LOGO/ICON REQUEST」と記載。
2、アイコンやロゴの使用方法や用途を簡潔に伝える。
3、アイコンやロゴの入ったサンプルや試作品を添付する。
4、用途がSDGsの目的に合致していることを説明する。
5、サステナブルなビジネスの実践と素材について記載する。
6、商品とSDGsの整合性を具体的に記載する。
メールは英文で入力することを忘れずに。
地域で活動する企業なら使いたい!ご当地SDGsロゴ
出典:熊本市ホームページ
SDGsロゴはガイドラインに沿った形での使用が絶対です。
しかし、自治体が企業と特別なパートナーシップを結ぶことで、特別なSDGsロゴ(ご当地SDGsロゴ)を許可しているケースも少なくありません。
ご当地SDGsロゴは、国連が用意したSDGsロゴの適用外。そのため、資金調達目的や商業用途(営利目的)であっても、自治体が定めるガイドラインに沿っていればロゴを使用することが可能です。
例えば、神奈川県には『かながわSDGsパートナー制度』があり、神奈川県内の企業で、SDGsに積極的に取り組んでいることが認められた企業には『パートナーバッジ』ロゴの使用、及びバッジの着用が許可されます。
同様に、長野県でも『長野県SDGs推進企業登録制度』があり、行政と民間が共同でSDGsの取り組みを実施、普及活動に努めています。
このように、自治体ごとにSDGsロゴを用意したり、パートナー制度を設けたりしているケースは他にもあります。企業の所在地がある都道府県・市区町村を調べてみてください。
ご当地SDGsロゴを使用することで、地域に根差した企業であることをステークホルダーに示すことができます。
国連が例外で認めたキャラクターコラボSDGsロゴ
出典:ハローキティ #HelloSDGs
オフィシャルSDGsロゴやご当地SDGsロゴに加え、知っておきたいのが国連とパートナーシップを提携したSDGsコラボロゴです。
サンリオのキャラクターで世界的人気を誇る『ハローキティ』や国連のYouTubeチャンネルでコラボレーションした『きかんしゃトーマス』などがそれに当たります。
SDGsコラボロゴは、SDGsの普及のための例外的なロゴです。
通常であれば国連のオフィシャルSDGsロゴに、何かを付加したり、変更・変形したりすることは禁止なのでご注意ください。
まとめ|SDGsロゴはガイドラインに沿って使おう!
今回はSDGsロゴについてご紹介しました。
オフィシャルロゴ以外にも、自治体で用意されているご当地SDGsロゴやキャラクターとのコラボロゴなど、いろいろな種類がありましたね。
✅ご紹介した内容
・SDGsの基本情報と目標一覧
・SDGsロゴ日本語版と外国版ののダウンロード先
・使用許諾申請の方法
・ご当地SDGsロゴの紹介
・キャラクターとのコラボロゴについて
オフィシャルロゴはもちろん、ご当地SDGsロゴにもガイドラインが設けられていることがほとんど。禁止事項に触れてしまわないよう、しっかりとガイドラインに目を通しましょう。
▼参考サイト
・SDGsロゴ|ダウンロード方法・使用ルール・必要な許可申請を解説(SDGs media)
・SDGsのロゴとは?実例とともに紹介します!(ノハム)