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Vol.73 ちょっと違うんだけど…
「ちょっと違うんだけど」って思った事。思う事。
◎とあるTV CM(注1)にて。
一瞬映る「街角でマーチングスネアドラムを叩いているお兄さん」。
そして…彼の手元を見れば、握りしめているスティックは ” コンサートスネアドラム(もしくはドラムセット)用のスティック ” 。
※あの…マーチングスネアドラムを叩く場合は、音の遠達性を高めるために(さらには、ここ30年ほどは固いヘッド{皮}を使用するのが主流のために)、「マーチングスネアドラム専用の太いスティック」を使うんですよ!
{例えるなら、ラリー用の車両で、F1のコースを走っている様なチグハグさ加減を覚えます…(笑)}
◎とある映画(注2)にて。
有名監督が手掛けた、公立の小学校を舞台にした評判の高い一作。
確かに素晴らしい作品です。
しかし劇中 気になるのは、保護者だけでなく教師までも、学校に通う子供たちを「生徒」と呼ぶこと。
※あの…小学校教諭は、小学校に通う子供たちのことを「生徒」とは呼ばず「児童」と呼びます。
(似た話で言えば、元幼稚園教諭の私の母は「幼稚園生」という言い回しを聞く度に、『本来の呼称は「幼稚園児」なのに』と言います。)
◎私に吃音(注3)の症状が出るとき(私がどもってしゃべる時)。
「落ち着いて」だの、「リラックスして」だの、「 ” しゃべりやすい言葉 ” から言えば?」だの、レクチャー!?してくる人がいます。
※あの…「あなたが3秒で思いつくこと」は、当方にて全て試しております。(だいたい、リラックスしようが、どもる時はどもります!)
それとも、『 ” 私の一生分の思考 ” = ” あなたが3秒で思いつくこと ” 』ですか?(笑)
…なんだか、最後は私怨!?めいたものになってしまいましたが、ここいらで今週の(というか、今年の)締めの吃音短歌(注4)を…
言いかけた 言葉飲み込み 沸き上がる 胸の痛みを なだめつつ去る
※ここでは、結構 言いたい放題(というか ” 書きたい放題 ” )やってますね…そんなこんなですが、次週以降も週一で続ける予定ですので、来年も改めて ご贔屓のほど!?お願い申し上げます。そして、よいお年を!
【注釈】
注1)とあるTV CM
別に、下記CM{の13秒近辺}とは言ってませんよ(笑)
注2)とある映画
別に、下記予告編の映画とは言ってませんよ(笑)
注3)吃音(きつおん)
かつては「吃り(どもり)」とも呼ばれた発話障害の一種。症状としては連発、伸発、難発があり、日本国内では人口の1%程度が吃音とのこと。
注4)吃音短歌
筆者が抱える障害でもある、吃音{きつおん}を題材にして詠んだ短歌。
この中では『「吃音」「どもり」の単語は使用しない』という自分ルールを適用中。