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Vol.56「食卓映画」
とにかくビビりで、怖いシーンが大っ嫌い!…そんな私ですが、ちょくちょくホラー映画を観ることがありまして、先日も(押切蓮介さんによる原作コミックは未読ですが)映画「サユリ」を劇場で観てきた訳です。
※下記は30秒の予告編です。
ざっとしたあらすじは…
『中学生の神木則雄は、両親、姉、弟、そして祖父母と共に、とある一軒家に引っ越してくる。しかし、その家は邪悪な ” 何か ” が憑いている家だったのだ…』
…というものです。
{なお本作は、「性加害(性被害)を想起させるシーン」がありますので、そういったシーンを避けている方には注意が必要です。}
いわゆる「 ” 呪われた家 ” 型ホラー」な本作{※以前(Vol.36で)取り上げた『毒娘』も、そのタイプの変形でしたね}、 ” 原作コミック未読 ” + ” 予告編も上記のショート予告を観ただけ ” という、ほぼ「事前知識ゼロな状態」でドキドキしながら本編を観てみれば、三幕構成で言う所の二幕目の「ジャンルシフト的な展開」にビックリして、それまで恐々観ていたのに「そっちの話か…」と思わずニヤリとしました。
具体的に「何が起こったのか?」は、予備知識が薄ければ薄い程 楽しめるので、ここでは具体的な説明は避けますが、印象深かったのは「食卓の描写」です。
冒頭シークエンスが『「食卓」を巡る会話』から始まり、その後も「楽しい一家団欒の食卓」から「追い詰められた一家の食卓」、さらには「ちゃぶ台」に至るまで、「様々な食卓シーン」がさりげなく描かれ、ラストも『「食卓」を想起させる会話』で幕を閉じます。
食卓を囲むメンバー構成はもちろんのこと、食卓を彩る料理の変化、そんな演出も静かに光る本作は『食卓映画』と言えるかもしれません。
では、今週の締めの吃音短歌(注1)を…
手を合わせ 「いたあああああ…だきます」 効かぬブレーキ 食欲よりも
※緊張していなくても、どもる時はどもるのです。例えそれが家族と囲む食卓であっても。
【注釈】
注1)吃音短歌
筆者のハンディキャップでもある、吃音{きつおん}(注2)を題材にして詠んだ短歌。
この中では『「吃音」「どもり」の単語は使用しない』という自分ルールを適用中。
注2)吃音(きつおん)
かつては「吃り(どもり)」とも呼ばれた発話障害の一種。症状としては連発、伸発、難発があり、日本国内では人口の1%程度が吃音とのこと。