Turn.12『叶うなら』
名鉄からこの姿の特急列車が居なくなって…いや、正確にはこのクラシックも落ち着きある塗装が居なくなって何年が経過してくるのでしょうか。非常に恋しいの域を現在は越えている次第であります。
名鉄1000系/パノラマスーパー。
かつては両端に展望車を持つ編成で『全車座席指定』の4両編成という格式高い扱いを受けて誕生しました。
ですが時代の経過で後方に一般車を連結し、岐阜方には平成3年から
『一般車4両+座席指定車2両』
の編成を組成して活躍しています。
自分は何とかギリギリこの姿の撮影に間に合い、写真は本宿で撮影したモノです。
この時、高校1年生くらい。
自分は丁度高校進学と時期を同じくして、名鉄への進出…名古屋への行動範囲を拡大させました。自分でも少々変な感覚がありますが、中学生の時期まではまだ祖母同伴で愛知まで行くのは当たり前、東海地区を自由自在に周遊なんてのはできなかったのです。
それが高校進学と同時に、愛知県・岐阜県への進出。本当にまず嬉しかったのが、この
『パノラマスーパーとの出会い』
でしたよね。図鑑の中で幼少期から眺めていた車両でしたし、出会えた時の感動は今でも忘れられません。
そして平成27年に更新が始まり、それまで一般車に1200系。座席指定車に1000系と呼称していた形式が統一され1200系となりました。
1200系になってからはこの姿ではなく、2200系調に少し窮屈な新塗装へ改められ、ブラックのアクセントが若干混ざった姿になりました。
名鉄では7000系『パノラマカー』以来掲げてきた展望車のスタイルがこうして8800系『パノラマDX』…と流れを経て、最終的には1000系に。
と。伝統ある車両ですから車両の美しさに関していえばやはり旧塗装なんですよ。写真の。
最近は1000系に関係したイベントや、昔の名鉄を復活させるイベントなども盛んなこの会社だけに。『叶うなら』の感じですが、もう1回だけこの塗装を見せていただきたいです。
時代的には『間一髪』。そして『ギリギリ』で撮影が間に合った事になるんでしょうか。
思い出は思い出…なのは重々ナントヤラですが、復刻という形で蘇らせるも眠らせるも可能なのでまた何かしら、あの頃の『イケイケ』な名鉄の帰還に期待したいですね。