
待ち侘びた結果
梅雨に入っているとはいえ、久しぶりの快晴を迎えた京都市。
そんな中で、ようやく叶えたかった出来事が叶ったので記事にしていこうかと思います。
それがこの、
『京都バス 62号車』。
このバス、車体上部に記されているように通常のバスの動力とは異なって電気で動いているんです。
通常のバスではディーゼルエンジンを動力源にして走行しているところですが、このバスは蓄電池を用いて走行する少し特殊なバスです。
今回は偶然にも引く事ができたので乗車していきたいと思います。
今回乗車したのは、62号車…オオムラサキ号。
もう1つ、e-アラシヤマ号というのがあるみたいですがまだ見た事がありません。
そして見た人が思うであろう感想。
「見た目、明らかに日本製ではないゴツさがあるな?」
というところですが、コレに関してはどうやら製造が中国の製造で、ALFA社という会社によって製造されたバスのようです。
写真は岩倉村松での入庫作業の時に見かけた様子。
正直乗車したかったので今回の機会が本当に嬉しかったです。
さて、岩倉村松の住宅街で何本かバスを待ち過ごしてやってきた62号車に乗車…
今まではすれ違ったり。そして6月のバスまつりでも展示されていましたが長蛇の列だったので車内を見るのはコレが初になったりします。
それでは…

車内に入ると、少しだけ座面がというか座席が少し高めな位置に設計されている印象が。
そして着座したんですが、この座席…
写真でも察せるように、実は凄く薄くて硬いんです。座ってクッション性がないのに驚くばかりでした。
長時間の乗車には絶対に向いていないと思います…
岩倉村松を出て少ししてからはこのように車内も観察できるくらい空いていましたが、徐々に乗客で埋まるようになっていき、すし詰めの車内と化してしまいました…
そして座席感覚は狭いし、隣の人とは横に座るとかなり距離が近い。
そしてこの電気バス62号車。
膝下を見てみると…

電源コンセントがあるのです。
どうやら災害発生時には電源供給の拠点として活用できるようにとの取り組みからのようで、この設置には驚きました。
…が、新型のiPhone15に変えてしまった自分にこのプラグは合わないんだ…
一応100均にはCタイプ↔︎USBというコードがありますが、こういうのを見てしまうと普段から持ち歩いて損はないかな、と思ってしまいます。
しかしコレは想定外…
大原から京都駅とか結構長い距離走るので、それなりに充電できそうですね。

車両の天井。
天井を見上げてみると、オオムラサキ号の愛称に因んでオオムラサキのイラストなどが記されています。
そして車内広告枠の部分もオオムラサキの絵画だらけ。
んで、肝心となる天井は。
かなりの圧迫感です。
混んでいる時に乗車したからかそれで補正が入っているのでしょうけれど、あまりにも日本人には狭すぎる…
めちゃくちゃパンパンに押し込まれている感じでした。
そして電気バスとあって、走行音はかなり静か。
電気バスという乗り物にはじめて乗車したんですが、ここまで静かに加減速してここまで静粛性に優れた走りをするのかと感動してしまいました。
流石にココは未来の乗り物ですね。
乗車しているアトラクション的な感想としてはかなり面白い乗り物でした。
が、コレを通勤時に引いて嬉しいとはあまり感じないかなぁ…
充電できる、くらいしか特徴がないような気がするので…
一応、乗車するだけ乗車はして降車。
四条河原町だったので一気に乗客が降りていきました。

ちなみに。
空調部分です。
ここはポン押しで開閉する感じですかね。
あまりにも冷房がキツかったので調整したんですが、高速バスでよく見かけるようなヤツだったので驚きが隠せませんでした。
贅沢すぎんか?
というか最近のは皆んなそうなんだろうか…

操作しているところ。
結構軽い力で捻って回して自由自在に回転できる印象でした。
コレは優れもんですなぁ…
かなり調節は楽かも。

下車手前に撮影しました吊り革。
ガッシリ体重がかけられるよう工夫されているタイプでしょうか。
しっかりと引っ掛けた指がホールドしますね。
これは面白い構造。
あまり日本製のバスでは見かけないヤツです。

握ってみた様子。
コレは面白いデザインだな、と使って実感した次第でした。
立って乗車している分には悪くないのかもしれませんね。
また次はいつ引くのでしょうか…。
つかコレは長時間握っても疲れない?

車両の1番前にはこうした案内の掲出も。
やはり乗車した感想としては…というか、期待に胸膨らませ乗車した結果の感想になってきますが、乗車してからというのはやはり
「圧迫感が濃すぎてどうにもならん…」
が主になりすぎでして、
狙うのはたまにで良いかなぁ…と考えさせられた62号車でした。
この電気バス、やはり乗客には新鮮に見えていたのか何人かの乗客は面白そうに楽しんでいる乗客も。
あまりワクワク待たなくても良かったかな、というのが感想でした。
次はいつ乗車するのかしら…