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ようやく登場…

 近鉄の新型通勤電車、8A系がこのほど登場しました。
 現在、8A系は営業運転の開始へ向け、落成後の試運転に励んでいる最中です。
 今回はそんな営業開始前の走り込み試運転に遭遇しましたので、自分の抱く感想なども中心にして掲載していきます。
 8A系は、近鉄の老朽化した昭和40年代製造の通勤電車の置換えを目的に製造される事になり、半年間で10本近くの新造編成を投入する事が既に決定しています。
 車両として自分が試運転を見た限りでの気持ち…としては、少し前に登場した新型の名阪特急『ひのとり』を彷彿させる走行系統でした。
 実際にそうらしいとの話もありますが、自分はよく知らないです…
 そして、最初の設計段階のパースなどを見た限りでは
「寒色系を使ってくるのかな」
と予想しましたが、予想以上の近鉄っぽい赤みでした。
 近鉄の通勤車両はこの赤っぽさじゃないと、何か物足りないですね。

 駅停車中に車両側面を見てみると、こんな感じ。
 若干、京阪の3000系のような雰囲気がありますね。
 あちらは川崎車輛製なので全然アプローチなどは違いますけれども…
 そして、ようやく近鉄の車両にも
『半自動開閉ボタン』
が装着され、通過待ちや長時間停車の際に車内温度がキープされる事になりました。
 毎回毎回、近鉄って長時間の通過待ちとか多い割にこの機構がなくって結構不便な印象だったんですよね。
 毎回、近鉄に乗車した時に通過待ちに遭遇すると
「電車が通過します、車内保温の為、一旦扉を閉めます…」
との放送が入っていたのでどうしても
「付けてくれないかなぁ」
なんて思っていたところなんですよ。
 遂に装着ですね。
 使うチャンスは何回も来るでしょうが、実際はどうなのでしょうか…

 車両としての印象は、
「結構綺麗に仕上がったな」
というイメージです。
 新型車両を見た時の感想はいつもこう。
 最初は受け入れ難い感じで始まりますが、実際にその車両に対面すると
「端正な顔立ちだなぁ」
とか
「意外によく仕上がったじゃん」
とか、そんな感じで終わるものです。
 ちなみに撮影している自分が車両のガラスに反射したので加工で隠しました…
 個人的には本当にこう、
「未来の近鉄電車だな」
って感じの印象を綺麗に詰め込んだ車両だと思っています。
 実際の車両登場…営業運転は今秋からとなるようですが、実車の登場を早くに目に入れると、カウントダウンも秒読みだなといった印象を受けます。

 新型車両、8A系が登場したという事はこのような昭和製の丸い顔の車両たちは置き換えが迫っているという事になります。
 自分の中でも
「いつになったら近鉄は新しい通勤電車入れんねん」
と幼少期から思っていたその気持ちが遂に解き放たれ、近鉄には10年近くぶり。名古屋線系だけに絞って見れば、実に30年ぶりの新車が投入される事になります。
 今後の動向にも注目ですね。

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